大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問84 (<旧課程>地理B(第3問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問84(<旧課程>地理B(第3問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

東京都に住む高校生のミノルさんは、祖父のカヲルさんが住む鹿児島県を訪ねたことをきっかけに、日本の人口や都市をめぐる諸問題について考えた。この探究に関する次の問いに答えよ。

東京に戻ったミノルさんは、少子高齢化に伴う労働力不足を考える指標として、従属人口指数*があることを先生から聞き、次の図5を作成した。図5は、いくつかの国における、将来予測を含む従属人口指数の推移を示したものであり、①〜④は、日本、エチオピア、中国**、フランスのいずれかである。日本に該当するものを、図5中の①〜④のうちから一つ選べ。
*(年少人口+老年人口)÷生産年齢人口✕100で算出。従属人口指数が60の場合、100人の生産年齢人口で60人の年少人口と老年人口を支えることを意味する。
**台湾、ホンコン、マカオを含まない。
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この過去問の解説 (2件)

01

右上で最も高くなっている①が日本です。

 

1960年ごろまで低下した後、1990年代以降は急上昇し、2050年には90を超えるます。

この「いったん下がってから急激に上がる」曲線は、高度経済成長期に少子化が進み、その後に急速な高齢化が進行している日本の典型的なパターンと一致します。

選択肢1. ①

合計特殊出生率の低下で年少人口が減り、団塊世代の高齢化で老年人口が一気に増えるという、日本特有の「二段階変化」をそのまま描いています。

選択肢2. ②

ほぼ水平に推移し、緩やかに上昇しています。

移民受け入れと比較的高い出生率で従属人口が激変しないフランスの特徴です。

選択肢3. ③

急減後に再上昇し2050年には60〜70となります。

中国の一人っ子政策による急速な少子化→21世紀以降の高齢化という流れを示しています。

選択肢4. ④

1950年の90近い高水準から長期的に緩やかに低下します。

高出生率だが医療改善で年少依存が徐々に下がる典型的なアフリカの推移で、エチオピアを示しています。

まとめ

日本の従属人口指数は、少子化で一時的に下がったあと、世界でも例を見ないスピードで高齢者依存が上昇しています。

このため①のように2050年には90を超え、他国を大きく引き離す形になると予測されています。

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02

はじめに従属人口指数について整理します。

 

従属人口指数とは、現役世代が、どれだけの子どもや高齢者を支えているか

を数値化したものです。

 

従属人口指数=(年少人口+老年人口)÷生産年齢人口

 

従属人口指数が

・高い:少ない人数で子どもや高齢者を支えている

・低い:多くの人で子どもや高齢者を支えている

 

となります。

選択肢1. ①

正答:日本

 

子どもの数が多く高齢者が少ない1960~80年代は50前後で推移し、

2000年以降の高齢者の増加で急速に上昇していることから、

少子高齢化が急速に進む日本であることがわかります。

選択肢2. ②

誤答:フランス

 

指数の変化が最も穏やかです。

高齢化が進むものの、移民を受け入れてきたため

急激な指数上昇を避けられています。

選択肢3. ③

誤答:中国

 

2010年以降に上昇に転じているのは、

親世代の高齢化が進んでいるためです。

子どもの数が減り、高齢者が増加しつつあるため、

今後は従属人口指数が増加すると予想されます。

選択肢4. ④

誤答:エチオピア

 

エチオピアは高齢者は少ないものの、

子どもが急激に増えている人口爆発が続きました。

 

2010年以降、徐々に子供の数が減り、

生産年齢人口層が厚くなるため、2050年にかけて、

従属人口指数が減少すると予測されます。

まとめ

従属人口指数について、

高齢者が多いときだけではなく、

子どもが多い場合も指数が高くなることを理解しましょう。

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