大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問76 (<旧課程>地理B(第2問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問76(<旧課程>地理B(第2問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

リナさんたちは、地理の授業で持続可能な資源利用について探究した。資源と産業に関する次の問いに答えよ。

リナさんたちは、経済発展が環境へ及ぼす影響についての考察をふまえ、化石燃料と再生可能エネルギーの発電量について調べた。次の表1は、いくつかの国における化石燃料と再生可能エネルギーについて、発電量と総発電量*に占める割合を示したものである。表1をもとに環境への負荷について話し合った、先生とリナさんたちとの会話文中の下線部e~gについて、正誤の組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。
*化石燃料と再生可能エネルギーのほか、原子力などを含む。

先生 「環境への負荷を、化石燃料と再生可能エネルギーの二つから考えてみましょう。化石燃料による発電は環境への負荷が大きく、再生可能エネルギーによる発電は環境への負荷がきわめて小さいとした場合、表1から環境への負荷はどのように考えられますか」
リナ 「e 国別でみた環境への負荷は、中国が最も大きくなるのではないでしょうか」
ナオキ 「人口を考慮して環境への負荷を考えると、f 1人当たりでみた環境への負荷は、アメリカ合衆国が最も大きくなると思います」
カオル 「近年は再生可能エネルギーも普及しているので、国ごとで評価するときには、発電量の大小ではなく構成比で考えるのが重要だと思います。g 発電量の構成比でみると、ドイツが環境への負荷が最も小さい構成比であると考えます」
エミコ 「持続可能な資源利用に向けて環境への負荷を軽減する方法を考えていくことが重要ですね」
問題文の画像
  • e:正  f:正  g:正
  • e:正  f:正  g:誤
  • e:正  f:誤  g:正
  • e:正  f:誤  g:誤
  • e:誤  f:正  g:正
  • e:誤  f:正  g:誤
  • e:誤  f:誤  g:正
  • e:誤  f:誤  g:誤

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この過去問の解説 (2件)

01

発電量の統計から正誤判定をさせる出題です。量(億kWh)と割合(%)が示されているので、どちらの統計を聞かれているのかに注意をしましょう。

 

eは正です。中国は化石燃料による発電量が最も大きく、環境への負荷が大きいと言えます。


 

fは正です。一人当たりとあるので、化石燃料による発電量を各国の人口で割って比べます。中国は約14億人、アメリカは約3.3億人、日本は約1.3億人、ドイツは約8000万人、カナダは約4000万人です。以上からアメリカの一人当たりの負荷が大きいことが分かります。

 

 

gは誤りです。ドイツよりもカナダが化石燃料の割合が低く、再生可能エネルギーの占める割合が高いです。


 

選択肢1. e:正  f:正  g:正

不適な選択肢です。

選択肢2. e:正  f:正  g:誤

適切な選択肢です。

選択肢3. e:正  f:誤  g:正

不適な選択肢です。

選択肢4. e:正  f:誤  g:誤

不適な選択肢です。

選択肢5. e:誤  f:正  g:正

不適な選択肢です。

選択肢6. e:誤  f:正  g:誤

不適な選択肢です。

選択肢7. e:誤  f:誤  g:正

不適な選択肢です。

選択肢8. e:誤  f:誤  g:誤

不適な選択肢です。

まとめ

どの資料から、どのような内容が読み取れるかを的確に吟味する必要がある出題方式です。また主要国の人口規模も覚えておく必要があります。

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02

この問題は、グラフから読み取り文章の正誤を判別できるかを問うものです。

 

答えは「e:正 f:正 g:誤」です。

 

e~gそれぞれ説明していきます。

[e 国別でみた環境への負荷は、中国が最も大きくなる]

 表を見ると、中国の化石燃料の発電量が1番多いです。化石燃料の発電量が多ければ多いほど環境への負担は大きくなります。

 つまり、国別でみた環境への負担は中国が最も大きくなります。

 

[f 1人当たりでみた環境への負荷は、アメリカ合衆国が最も大きくなる]

 1人当たりの環境の負担を国ごとに調べると、

 ※調べ方:化石燃料の発電量÷人口 (発電量、人口共に端数を四捨五入した形で計算しています。)

 中国:47000÷14=3357…→約3400

 アメリカ:27000÷3.3=8181…→約8200

 日本:8200÷1.3=6307…→約6300

 ドイツ:3500÷0.8=4375…→約4400

 カナダ:1200÷0.4=3000

 以上から、1人あたりの負担が大きいのはアメリカだと分かります。

 

[g 発電量の構成比でみると、ドイツが環境への負荷が最も小さい構成比である]

×

 表を見ると、ドイツよりカナダの方が再生可能エネルギーの発電量が多いため、カナダの方が環境への負担が少ないと分かります。

 

選択肢1. e:正  f:正  g:正

誤りです。

選択肢2. e:正  f:正  g:誤

正しいです。

選択肢3. e:正  f:誤  g:正

誤りです。

選択肢4. e:正  f:誤  g:誤

誤りです。

選択肢5. e:誤  f:正  g:正

誤りです。

選択肢6. e:誤  f:正  g:誤

誤りです。

選択肢7. e:誤  f:誤  g:正

誤りです。

選択肢8. e:誤  f:誤  g:誤

誤りです。

まとめ

この問題では、表から分析することがカギになります。

化石燃料と再生可能エネルギーの環境への負担がどちらが大きいか間違えないようにしましょう。

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