大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
 令和4年度(2022年度)本試験
   問75 (地理B(第2問) 問3)  
 問題文
次にリナさんたちは、1995年と2015年における各国のデータを調べて、経済発展が環境へ及ぼす影響について考察した。次の図3は、いくつかの国a~ cと世界平均について、1人当たりGDPと1人当たり二酸化炭素排出量の変化を示したものである。また、後の文サ~スは、図3中のa~cのいずれかにおける変化の背景をリナさんたちが整理したものである。a~cとサ~スとの組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。
サ 産業構造の転換に伴い脱工業化が進み、再生可能エネルギーの普及も進んだ。
シ 資源が豊富にあるため、国内の燃料消費のコストが低いことや、世界的な資源需要の高まりを背景に経済成長が進んだ。
ス 農業や軽工業が中心であったが、その後は工業化が進み、重工業の比率が高まった。
 
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問75(地理B(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
次にリナさんたちは、1995年と2015年における各国のデータを調べて、経済発展が環境へ及ぼす影響について考察した。次の図3は、いくつかの国a~ cと世界平均について、1人当たりGDPと1人当たり二酸化炭素排出量の変化を示したものである。また、後の文サ~スは、図3中のa~cのいずれかにおける変化の背景をリナさんたちが整理したものである。a~cとサ~スとの組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。
サ 産業構造の転換に伴い脱工業化が進み、再生可能エネルギーの普及も進んだ。
シ 資源が豊富にあるため、国内の燃料消費のコストが低いことや、世界的な資源需要の高まりを背景に経済成長が進んだ。
ス 農業や軽工業が中心であったが、その後は工業化が進み、重工業の比率が高まった。
 
  -   a:サ b:シ c:ス
-   a:サ b:ス c:シ
-   a:シ b:サ c:ス
-   a:シ b:ス c:サ
-   a:ス b:サ c:シ
-   a:ス b:シ c:サ
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この過去問の解説 (2件)
01
3か国の1人当たりのGDPおよび二酸化炭素排出量を示す統計と説明文の組み合わせから特定をする出題です。「排出量」「GDP」「年度比較」の三観点から読み解くことが重要です。サ→ス→シの順番で考えていくと分かりやすくなります。
サはcです。1人当たりのGDPが高く、二酸化炭素の排出量も減っています。産業構造が変化して脱工業化が進行し、再生可能エネルギーへの転換が進んだ先進国であると判断できます。
スはaです。1人当たりのGDPが3か国中一番低く、農業や軽工業中心の発展途上国と判断できます。
シはbです。1人当たりのGDPが高く、グラフ中の20年で二酸化炭素の排出量も著しく増加しています。国内に資源が豊富にある新興国と判断できます。
不適です。
不適です。
不適です。
不適です。
不適です。
適切です。
1人当たりのGDPを示す指標は主に「その国の国土の豊かさ」を、1人当たりの二酸化炭素排出量を示す指標は主に「その国の資源や工業化の発展度合」を示します。途上国、新興国、先進国の工業化について復習をしましょう。
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02
この問題は、a・b・cを分析し、工業との影響を考察する必要があります。
答えは「a:ス b:シ c:サ」です。
GDPとは、国内総生産のことを言い、生産量により各国の経済状況などが分かります。
a~cについて分析し、サ~スがどれに当てはまるのか説明します。
a:3つの国の中でGDPは1番低いため、経済的成長がない発展途上国だと分かります。発展途上国では、農業・軽工業が中心です。
つまり、スの文章が当てはまります。
b:GDPとCO₂排出量ともに伸びが1番大きいため、経済的成長が進んだと分かります。
つまり、シの文章が当てはまります。
c:3つの国の中で唯一CO₂排出量が低下しています。GDPは伸びているのにCO₂は低下しているのは、工業化からエコな政策をしているためです。再生可能エネルギーを取り入れたと分かります。つまり、サの文章が当てはまります。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
正しいです。
この問題では、GDPとCO₂から国の工業状態を推測する必要がありました。
GDPは、国内の生産量が分かるだけでなく、その国の経済状況や治安も分かるため分析する際に注目してみましょう。
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