大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問78 (<旧課程>地理B(第2問) 問6)
問題文
リナさんたちは、これまで調べたことをもとに、循環型社会に向けた持続可能な資源利用の課題と取組みについて資料2にまとめた。各国でみられる取組みのうち、循環型社会に寄与するものとして適当でないものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問78(<旧課程>地理B(第2問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
リナさんたちは、これまで調べたことをもとに、循環型社会に向けた持続可能な資源利用の課題と取組みについて資料2にまとめた。各国でみられる取組みのうち、循環型社会に寄与するものとして適当でないものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
- インド:農業で家畜の糞尿(ふんにょう)を肥料にして耕作を行う
- マレーシア:沿岸部のマングローブ林をエビの養殖池に転換する
- 日本:電子機器に使われていたレアメタルを都市鉱山として活用する
- アメリカ合衆国:ペットボトルを返却すると一部返金される制度を導入する
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この過去問の解説 (2件)
01
持続可能な資源に関する正誤判定です。資料から読み解く出題形式ではありますが、各国事情を理解していれば容易な問題です。
家畜の糞尿を肥料として利用する方法は、伝統的で古くからみられます。循環型であると言えます。
伐採されたマングローブは再生が困難であり、循環型社会とは言えません。
資源のリサイクルとして、循環型社会として言えます。
ペットボトルのリサイクルを促進する活動で、循環型社会と言えます。
各選択肢は常識的な範囲内です。循環型社会は重要なテーマですので、教科書からではなく、ニュースや新聞等からも情報を収集するようにしましょう。
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02
この問題は、持続可能な社会について理解しているかを問うものです。
持続可能な社会とは、資源をリユースしたりリサイクルしたりして利用し、社会で循環させる社会のことです。
答えは「マレーシア:沿岸部のマングローブ林をエビの養殖池に転換する」です。
今回は、適当でないものを選ぶ問題なので、注意しましょう。
選択肢をそれぞれ解説します。
糞尿を利用することで普段破棄するものがなくなり、持続可能な社会に貢献できます。
よって、文章は正しいですが、選択肢として誤りです。
自然のマングローブ林を人工的な養殖場にすることは、環境破壊と捉えられるため、循環した社会は作れません。
よって、文章は間違っており、選択肢として正しいです。
人工的な電子機器を資源に還しているので、持続可能な社会に貢献しています。
よって、文章は正しく、選択肢として誤りです。
アメリカで行われているこの制度はデジポット制と言われ、ペットボトルのリサイクルを促す制度です。
リサイクルで環境の循環に貢献しています。
よって、文章は正しく、選択肢として誤りです。
この問題では、持続可能な社会になるための取り組みについて正しく行われているのかを判断する必要がありました。
常識的な現代社会問題にもつながっているので、よく復習しておきましょう。
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