大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問79 (地理B(第3問) 問1)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問79(地理B(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

村落・都市と人口に関する次の問いに答えよ。

社会や経済の変化は、伝統的な村落にも影響を及ぼす。次の図1は、富山県の砺波(となみ)平野のある地域における、1963年と2009年の同範囲の空中写真である。図1に関連することがらについて述べた文章中の下線部のうちから、適当でないものを一つ選べ。

この村落では、水田や畑などの耕地の中に伝統的な家屋が数十mから数百m間隔で並んでいる。1960年代以降、農業の機械化や効率化のため、耕地は、一つの区画が広くなるように長方形状に区切り直された。また、モータリゼーションに対応するため、かつての耕地を区切るあぜ道のほとんどが、舗装されて幅の広い道路に変わった。この地域では、1963年から2009年の間に人口増加や核家族化の進展に伴い、耕地の一部は住宅地となった戸当たりの敷地面積は、近年建てられた住宅よりも、伝統的な家屋の方が広い傾向がみられる
問題文の画像
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

空中写真の判読に関する出題です。典型的な散村である砺波平野の景観について題材として扱われました。

選択肢1. 1

適切です。農業の機械化・効率化を促すため、長方形の区画となっています。

選択肢2. 2

不適切です。「舗装された幅の広い道路」に変わった道もあるが、「ほとんど」ではないです。

選択肢3. 3

適切です。2009年の写真右部分に家屋が密集する地域があります。

選択肢4. 4

適切です。1戸あたりの敷地面積は小さい傾向にあります。昔からの立地している家屋は敷地面積が広い傾向にあります。

まとめ

砺波平野は散村を理解する上で、絶好の資料です。教科書にも頻出です。

参考になった数0

02

この問題は、写真から違いを見つけられるかが重要です。

 

答えは「モータリゼーションに対応するため、かつての耕地を区切るあぜ道のほとんどが、舗装されて幅の広い道路に変わった」です。

今回は、適当でないものを選ぶ問題なので、注意しましょう。

 

選択肢をそれぞれ解説します。

選択肢1. 1

区画整理をし、農業の効率化を目指しています。

 

よって、文章は正しく、選択肢として誤りです。

選択肢2. 2

幅の広い道路のありますが、多少変化されただけであって、ほとんど広くなったわけではありません。

 

よって、文章は間違っており、選択肢として正しいです。

選択肢3. 3

2009年の写真の右側を見ると、1963年に比べて家が並び住宅地となっています。

 

よって、文章は正しく、選択肢として誤りです。

選択肢4. 4

写真の左側にあるような家は1963年も2009年も同じ場所に位置しているので、取り壊されていない伝統的な家だと分かります。

このような家は近年の住宅地に立つ家よりも面積が広いです。

 

よって、文章は正しく、選択肢として誤りです。

まとめ

この問題では、写真をいかに観察し考察できるかが必要です。

特別な知識がいらないからこそ、点を取っておきたい問題です。

参考になった数0