大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問88 (<旧課程>地理B(第4問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問88(<旧課程>地理B(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

ラテンアメリカに関する次の問いに答えよ。

ラテンアメリカの自然と社会に関する次の問いに答えよ。

次の図6は、ラテンアメリカのいくつかの国における、GNI(国民総所得)に占める所得上位10%層の所得の割合と、1人当たりGNIを示したものであり、カ~クは、アルゼンチン、ブラジル、ボリビアのいずれかである。国名とカ~クとの正しい組合せを、後のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • アルゼンチン:カ  ブラジル:キ  ボリビア:ク
  • アルゼンチン:カ  ブラジル:ク  ボリビア:キ
  • アルゼンチン:キ  ブラジル:カ  ボリビア:ク
  • アルゼンチン:キ  ブラジル:ク  ボリビア:カ
  • アルゼンチン:ク  ブラジル:カ  ボリビア:キ
  • アルゼンチン:ク  ブラジル:キ  ボリビア:カ

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この過去問の解説 (2件)

01

ラテンアメリカ諸国のGNIに関する出題です。GNIとは国民総所得と呼ばれる指標で、「その国の豊かさ」を表した統計です。アルゼンチンとブラジルはラテンアメリカ諸国において、比較的産業が発達しており、「豊かさ」の指標は高くなっています。


 

クはボリビアです。アルゼンチンとブラジルと比較すると、産業の発達が遅れている国です。そのため一人当たりのGNIが低いことが特徴です。


 

キはブラジルです。アルゼンチンとの違いを読み解くために、「上位10%層の所得」資料を用いていきます。この指標は所得のばらつきを示しており、値が高ければ「貧富の差」開いていることが読み取れる指標です。ブラジルは高所得者と低所得者の差が大きく、低所得者層が住んでいるスラムが存在します。


 

カはアルゼンチンです。白人中心の国であり、「豊かさ」レベルは高く、「貧富の差」も小さい傾向にあります。


 

選択肢1. アルゼンチン:カ  ブラジル:キ  ボリビア:ク

適切な選択肢です。

選択肢2. アルゼンチン:カ  ブラジル:ク  ボリビア:キ

不適な選択肢です。

選択肢3. アルゼンチン:キ  ブラジル:カ  ボリビア:ク

不適な選択肢です。

選択肢4. アルゼンチン:キ  ブラジル:ク  ボリビア:カ

不適な選択肢です。

選択肢5. アルゼンチン:ク  ブラジル:カ  ボリビア:キ

不適な選択肢です。

選択肢6. アルゼンチン:ク  ブラジル:キ  ボリビア:カ

不適な選択肢です。

まとめ

資料の指標が示されている場合、読み替えが必要な場合があります。今回の設問では「上位10%層の所得」を「貧富の差」と読み替えました。その指標が何を表しているのかを適切に考えていきましょう。

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02

この問題から読み取るポイントは、

国の発展度に対する、一次産業の割合とGNIの関係性です。

 

この問題では、アルゼンチン、ブラジル、ボリビアを比較するが、

まずボリビアは内陸国で鉱業(スズ・鉛)、農業が盛んであり一次産業従事者の割合が多いため、

クがボリビアであると判断できます。

次に、ブラジルとアルゼンチンの判別ですが、

ブラジルは格差が大きいことを考えるとキがブラジルであると判断できます。

まとめ

GNIに占める所得上位の割合からは、それぞれの国の格差の状態が読み取れます。

次に、国の発展に応じて格差は減少していく傾向がある点を抑えましょう。

 

 

 

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