大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問91 (<旧課程>地理B(第4問) 問7)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問91(<旧課程>地理B(第4問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

ラテンアメリカに関する次の問いに答えよ。

南太平洋の東部と西部に位置するチリとニュージーランドに関する次の問いに答えよ。

チリとニュージーランドでは、貿易を通じた他地域との結びつきが変化している。次の表1は、チリとニュージーランドの輸出総額に占める鉱産物の割合と、1985年と2018年における輸出総額の地域別割合を示したものである。表1中のサとシはチリとニュージーランドのいずれか、XとYは北アメリカ* と西ヨーロッパ**のいずれかである。チリと西ヨーロッパとの正しい組合せを、後のうちから一つ選べ。
*メキシコを含まない。
**アイルランド、イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、スイス、スペイン、ドイツ(1985年は西ドイツと東ドイツとする)、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク。
問題文の画像
  • チリ:サ  西ヨーロッパ:X
  • チリ:サ  西ヨーロッパ:Y
  • チリ:シ  西ヨーロッパ:X
  • チリ:シ  西ヨーロッパ:Y

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この過去問の解説 (1件)

01

チリとニュージーランドの輸出統計についての出題です。


 

サはチリです。チリは銅鉱が多く産出する国であり、鉱産物の割合が高くなっています。シはニュージーランドです。国内から輸出される鉱産物の割合は低く、農産物が多く輸出されています。


 

Xは北アメリカ、Yは西ヨーロッパです。旧宗主国との関係に着目をします。


 

1985年と2018年のXとYを比較すると、

Xの指標はサが(23.8-15.2)で8.6減少している。シが(16.2-10.9)で5.3減少しています。

Yの指標はサが(35.5-10.8)で24.7減少している。シが(19.5-8.1)で11.4減少しています。

また1985年のXとYを比較すると、Yとの結びつきが強いことが読み取れます。


 

すなわちYについて、1985年の結びつきは強かったが、近年になりその結びつきは大きく弱くなっています。その一方Xについて、近年になりその結びつきは強くなっています。Yは旧宗主国であるイギリス(ニュージーランド)やスペイン(チリ)との結びつきが大きかったことが分かります。


 

選択肢1. チリ:サ  西ヨーロッパ:X

不適な選択肢です。

選択肢2. チリ:サ  西ヨーロッパ:Y

適切な選択肢です。

選択肢3. チリ:シ  西ヨーロッパ:X

不適な選択肢です。

選択肢4. チリ:シ  西ヨーロッパ:Y

不適な選択肢です。

まとめ

特にラテンアメリカ諸国は旧宗主国との結びつきが、強く残っている国です。貿易や人口移動の出題があった場合は注意をしましょう。

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