共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問11 (<旧課程>世界史B(第2問) 問5)

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問題

共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問11(<旧課程>世界史B(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史上の諸地域における、君主を中心とする秩序のあり方について述べた次の文章を読み、後の問いに答えよ。

ヒンドゥー教徒の王家が君臨したヴィジャヤナガル王国は、近隣の王国を従属させて広い地域を支配した。また、主にc インド洋の海路を通じて、他地域のムスリム君主やその支配下の社会と活発に交流した。ティムール朝の創始者の子で、ウルグ=ベクの父であるシャー=ルフが派遣した使節を、ヴィジャヤナガル王が都に迎え入れたことはよく知られている。
鄭和の遠征を経て交易拠点として発展した東南アジアの( イ )では、君主がイスラーム教に改宗したが、ヴィジャヤナガル王が改宗したことは確認できない。それでもヴィジャヤナガル王国では、d イクター制に類似した制度が施行されたり、西アジアの衣服を模倣した装束が王国支配層の間で着用されたりした。歴代の王たちは、ムスリム中心の地域から文化や制度を選択的に取り入れ、独自のやり方で用いる方針を採っていたのである。
君主の称号には、君主の事績や政治的な方針、姿勢などが反映されている。ヴィジャヤナガル王の称号の一つに「ヒンドゥー王たちの中のスルタン」と訳せるものがある。上記のような方針を踏まえると、この称号はヴィジャヤナガル王が、( ウ )と推測できる。

文章中の空欄( イ )に入れる王朝または国の名う・えと、下線部dに関する説明として最も適当な文X・Yとの組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

( イ )に入れる王朝または国の名
う  パガン朝
え  マラッカ王国

下線部dに関する説明
X  軍人に対して一定地域の徴税権を与える。
Y  奴隷を用いて大規模な農場経営を行う。
  • う ― X
  • う ― Y
  • え ― X
  • え ― Y

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この過去問の解説 (3件)

01

「文章中の空欄( イ )に入れる王朝または国の名」とあります。

「王朝」とは簡単に言うとその国を支配する王一族のこと。

ところで問題文には「鄭和の遠征を経て交易拠点として発展した東南アジアの( イ )では」とあります。

これを文理解釈していきます。

「交易拠点として発展した」ということはそれは都市や国の名前をいいます。

問題文には「王朝または国の名」とあるので「国の名」です。

王一族が交易拠点になることはないわけなので。

よって「う」の「パガン朝」は正答ではないという事になります。

なので「え」の「マラッカ王国」となります。

さて「d イクター制」について

「イクター制」を簡単に説明すると、お国のお偉いさんは軍人や公務員に給料を払うと財布が痛みます。

お金がない、やりくりをしないといけない。

一方、お国のお偉いさんは市民から税を徴収する権利がある

そこで、軍人や公務員に給与の代わりに徴税権を与えて代物弁済と類似の理屈によって給料の支払い義務を履行するのです。

これがイクター制です。

よって、これらの者に徴税権を与えたとする記述「X」となります。

以上から、正答は「え」「X]です。

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02

東南アジアの王朝に関する問題です。

 

選択肢3. え ― X

マラッカ王国は、鄭和の時代、14-16世紀に存在した王国であり、イスラーム王国であります。

また、イクター制は選択肢Xの説明で適当です。

よって正解です。

まとめ

空欄がある問題では、前後の文章から予測ができます。そのため、ひとつの知識をただ知識として覚えるだけでなく、周りの関連した時代・背景情報をしっかりと覚えておくとしっかりと問題に対応できると思います。

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03

東南アジアの王朝について問われた問題です。

選択肢1. う ― X

イクター制の説明は正しいのですが、パガン朝はビルマ人による最初の統一王朝で、上座部仏教が信仰されていました。また、鄭和の遠征の前に滅んでいましたので(い)にはあてはまりません。よって誤りです。

選択肢2. う ― Y

(い)にあてはまる国、イクター制の説明ともに正しくないので誤りです。

選択肢3. え ― X

マラッカ王国は14世紀末から16世紀初期にかけてマレー半島南西部に存在したイスラム王国なので、(イ)にあてはまります。イクター制の説明も正しいので、これが正解です。

選択肢4. え ― Y

(イ)は正しいのですが、イクター制の説明が正しくないので誤りです。

まとめ

東南アジアの歴史では、ビルマ、タイ、マレー半島がよく出題されます。覚えるべき用語は少ないので国別に簡単に整理しておきましょう。

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