大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問81 (地理B(第3問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問81(地理B(第3問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

都市と生活文化に関する次の問いに答えよ。

次の図2は、いくつかの国における都市圏の人口規模を、1位から10位まで示したものである。図2中のサ~スは、イタリア、オーストラリア、バングラデシュのいずれかである。国名とサ~スとの正しい組合せを、後のうちから一つ選べ。
人口規模は、各国における人口規模1位の都市圏人口を100とした指数。
問題文の画像
  • イタリア:サ  オーストラリア:シ  バングラデシュ:ス
  • イタリア:サ  オーストラリア:ス  バングラデシュ:シ
  • イタリア:シ  オーストラリア:サ  バングラデシュ:ス
  • イタリア:シ  オーストラリア:ス  バングラデシュ:サ
  • イタリア:ス  オーストラリア:サ  バングラデシュ:シ
  • イタリア:ス  オーストラリア:シ  バングラデシュ:サ

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この過去問の解説 (3件)

01

正しい組合せは、
「イタリア:シ オーストラリア:サ バングラデシュ:ス」です。

 

三つのグラフを都市規模の分布パターンで比べると、次のように当てはまります。

イタリア:シ

ローマ(1位)に次ぐミラノ・ナポリ・トリノなどが比較的高い値を示し、上位5位まで段階的に縮小する“多極型”です。

上位5都市が段階的に縮む穏やかな分布で、ローマを中心に複数の大都市を持つイタリアに合致します。

 

オーストラリア:サ

シドニーとメルボルンがほぼ同規模で突出し、3位以下が大きく下がる“二極型”です。

1位と2位がほぼ100、3位以下で急減し、シドニー・メルボルンが並び立つオーストラリアの典型です。

 

バングラデシュ:ス

ダッカ(1位)が圧倒的で、2位チッタゴン以降は小規模になる“一極集中型”です。

1位が100、2位が約25、3位以下は一桁で、首都ダッカが突出するバングラデシュの集中型です。

選択肢1. イタリア:サ  オーストラリア:シ  バングラデシュ:ス

誤りです。

選択肢2. イタリア:サ  オーストラリア:ス  バングラデシュ:シ

誤りです。

選択肢3. イタリア:シ  オーストラリア:サ  バングラデシュ:ス

正しい選択肢です。

選択肢4. イタリア:シ  オーストラリア:ス  バングラデシュ:サ

誤りです。

選択肢5. イタリア:ス  オーストラリア:サ  バングラデシュ:シ

誤りです。

選択肢6. イタリア:ス  オーストラリア:シ  バングラデシュ:サ

誤りです。

参考になった数1

02

正答は「イタリア:シ オーストラリア:サ バングラデシュ:ス」です。

 

>イタリア

ローマ、ナポリ、ミラノなど、比較的大きな都市が多く、人口が分散します。

→イタリア:シ

 

>オーストラリア

大陸東岸に人口が集中していますが、なかでもシドニーとメルボルンが突出しています。

→オーストラリア:サ

 

>バングラデシュ

世界で最も人口密度が高い国で、人口の大部分がダッカに過度に集中しています。

→バングラデシュ:ス

選択肢1. イタリア:サ  オーストラリア:シ  バングラデシュ:ス

間違った組み合わせです。

選択肢2. イタリア:サ  オーストラリア:ス  バングラデシュ:シ

間違った組み合わせです。

選択肢3. イタリア:シ  オーストラリア:サ  バングラデシュ:ス

正しい組み合わせで、正答です。

選択肢4. イタリア:シ  オーストラリア:ス  バングラデシュ:サ

間違った組み合わせです。

選択肢5. イタリア:ス  オーストラリア:サ  バングラデシュ:シ

間違った組み合わせです。

選択肢6. イタリア:ス  オーストラリア:シ  バングラデシュ:サ

間違った組み合わせです。

まとめ

バングラデシュは狭い国土に多量の人口が集中している国の代表なので、憶えておきましょう。

参考になった数0

03

●問題のポイント

人口規模の1位から10位の割合が示されたグラフは、イタリア、オーストラリア、バングラデシュのいずれに当たるのかを示し、国名とグラフの正しい組み合わせを選ぶという問題です。

 

●解答

人口規模は、各国における人口が1位の都市圏を基準値(100)として、国内の都市の指数を算出した割合です。ですから、1位の都市は100%になり、2位以下の割合は順に減少していきます。

まず、3つの国の1位と2位の人口をみてみましょう。

イタリア:最も人口が多いローマが2,759,629人、次に多いミラノが1,362,256人。

オーストラリア:最も人口が多いシドニーが4,698,656人、次に多いメルボルンが4,440,328人。

バングラデシュ:最も人口が多いダッカが8,906,035人、次に多いチッタゴンが2,591,681人。

 

次にグラフをみると、1位と2位の割合の差に特徴があるようです。

「サ」のグラフは、1位と2位の割合の差がほとんどありません。「シ」のグラフは、1位からの差が階段状態に減少しています。また、「ス」のグラフは、2位の割合が極端に減少している一極集中型で、発展途上国にみられる特徴です。

このことから、「サ」の国は、1位と2位の人口が拮抗している「オーストラリア」、「シ」の国は1位と2位の人口に差がある「イタリア」、「ス」の国は、1位と2位の人口に極端に差がある「バングラシュ」となります。

 

したがって、「サ」の国は、オーストラリア、「シ」の国はイタリア、「ス」の国は、バングラシュです。

正しい組み合わせは「イタリア:シ、オーストラリア:サ、バングラデシュ:ス」となります。

選択肢1. イタリア:サ  オーストラリア:シ  バングラデシュ:ス

「バングラデシュ:ス」のみ正解です。

選択肢2. イタリア:サ  オーストラリア:ス  バングラデシュ:シ

この組み合わせは、全て違っています。

選択肢3. イタリア:シ  オーストラリア:サ  バングラデシュ:ス

「イタリア:シ、オーストラリア:サ、バングラデシュ:ス」の組み合わせですから正解です。

 

選択肢4. イタリア:シ  オーストラリア:ス  バングラデシュ:サ

「イタリア:シのみ正解です

選択肢5. イタリア:ス  オーストラリア:サ  バングラデシュ:シ

「イタリア:シのみ正解です

選択肢6. イタリア:ス  オーストラリア:シ  バングラデシュ:サ

この組み合わせは、全て違っています。

まとめ

人口規模の1位と2位が拮抗している国は「オーストラリア」、1位の都市に人口が集中しているのは「バングラデシュ」、1位以下の人口規模の差が階段状態に減少しているのは「イタリア」です。

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