大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問86 (地理B(第4問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問86(地理B(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

環太平洋の地域に関する次の問いに答えよ。

環太平洋の地域の食文化は、人々の摂取する栄養量を通してみえてくる。次の表1は、いくつかの国における1人1日当たりのたんぱく質供給量を、肉、魚、大豆、牛乳別に示したものであり、カ~クは、日本、カナダ、ベトナムのいずれかである。国名とカ~クとの正しい組合せを、後のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 日本:カ  カナダ:キ  ベトナム:ク
  • 日本:カ  カナダ:ク  ベトナム:キ
  • 日本:キ  カナダ:カ  ベトナム:ク
  • 日本:キ  カナダ:ク  ベトナム:カ
  • 日本:ク  カナダ:カ  ベトナム:キ
  • 日本:ク  カナダ:キ  ベトナム:カ

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「日本:キ カナダ:カ ベトナム:ク」です。

 

アメリカ・ヨーロッパ系の特に白人の人々は、歴史的に魚食文化が発達せず、牛肉・豚肉と牛乳を中心とした食文化が定着しています。

→カナダ:カ

 

一方、アジア系の人々は乳糖不耐性の体質の人が多く、牛乳の消費は定着してきませんでした。宗教的な背景からも肉食は敬遠され、魚食が中心でした。

日本とベトナムの判断ですが、乳牛飼育はベトナムのような熱帯地域に適さないこと、またベトナムではココナッツミルクを日常的に飲む文化があるので、牛乳によるタンパク質供給量がより低いクがベトナムと判断します。

→日本:キ、ベトナム:ク

選択肢1. 日本:カ  カナダ:キ  ベトナム:ク

間違った組み合わせで、誤答です。

選択肢2. 日本:カ  カナダ:ク  ベトナム:キ

間違った組み合わせで、誤答です。

選択肢3. 日本:キ  カナダ:カ  ベトナム:ク

正しい組み合わせで、正答です。

選択肢4. 日本:キ  カナダ:ク  ベトナム:カ

間違った組み合わせで、誤答です。

選択肢5. 日本:ク  カナダ:カ  ベトナム:キ

間違った組み合わせで、誤答です。

選択肢6. 日本:ク  カナダ:キ  ベトナム:カ

間違った組み合わせで、誤答です。

まとめ

欧米人とアジア人の文化の違いを考えてみましょう。

参考になった数0

02

●問題のポイント

環太平洋のいくつかの国(日本、カナダ、ベトナム)における1人1日当たりのたんぱく質の供給量から国を特定し、国名との正しい組み合わせを選ぶという問題です。

 

●解答

1人当たりのたんぱく質供給量の表をから、カ~クの特徴を見てどの国に該当するか特定していきましょう

まず、カ~クの特徴をみてみましょう。

カ:肉からの供給量が「31.6g」で表の中でも一番多くなっています。

キ:魚からの供給量が「16.7g」で表の中でも一番多くなっています。

ク:牛乳からの供給量が「2.0g」で表の中でも一番少なくなっています。

 

次に日本、カナダ、ベトナムの供給量の特徴を当てはめていきます。

日本:たんぱく質は、魚や大豆から多く摂取します。先進国の中では、たんぱく質の供給量は低くなっています。表の項目「キ」が該当します。

 

カナダ:先進国の特徴である肉の消費量が多く、たんぱく質も肉から供給する量が多くなります。牛乳から供給する量も多く、寒冷地なのでカロリーやたんぱく質の高い食品が好まれる傾向があるようです。表の項目「カ」が該当します。

 

ベトナム:東南アジア全体にいえることですが、牛乳の消費量が少ないのが特徴です。お米を主食とする文化なので魚からたんぱく質を摂取する量も多いようです。

表の項目「ク」が該当します。

選択肢1. 日本:カ  カナダ:キ  ベトナム:ク

「ベトナム:ク」のみ正解です。

選択肢2. 日本:カ  カナダ:ク  ベトナム:キ

この組み合わせは、すべて間違っています。

選択肢3. 日本:キ  カナダ:カ  ベトナム:ク

「日本:キ、カナダ:カ、ベトナム:ク」の組み合わせで合っています。正解です。

選択肢4. 日本:キ  カナダ:ク  ベトナム:カ

「日本:キ」のみ正解です。

選択肢5. 日本:ク  カナダ:カ  ベトナム:キ

「カナダ:カ」のみ正解です。

 

選択肢6. 日本:ク  カナダ:キ  ベトナム:カ

この組み合わせは、すべて間違っています。

 

まとめ

1.日本は、魚や大豆から多くたんぱく質を供給します。先進国の中では、タンパク質の供給量は低くなっています。

2.カナダは、肉や牛乳から多くたんぱく質を供給します。寒冷地なのでカロリーやたんぱく質の高い食品が好まれます。

3.ベトナムは、牛乳の消費量が少ないのが特徴です。主食が米なので魚からもたんぱく質を摂取します。

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03

正しい選択肢は、「日本:キ カナダ:カ ベトナム:ク」です。

 

日本:キ

魚 16.7 g・大豆 8.2 gと、魚介と大豆由来のたんぱく質が突出しています。

肉 17.6 g・牛乳 7.4 gは欧米諸国より控えめです。

和食中心の食文化をよく表す数値です。

 

カナダ:カ

肉 31.6 g・牛乳 17.2 gと畜産系が高く、大豆 0.8 gと魚 5.4 gは少ないです。

乳製品・肉料理が多い北米型の食生活に合致します。

 

ベトナム:ク

肉 17.3 g・魚 11.2 gと魚介が比較的多めです。

牛乳 2.0 gと乳製品が非常に少なく、大豆 4.6 gも中程度です。

東南アジアの米‐魚中心の食文化を反映しています。

選択肢1. 日本:カ  カナダ:キ  ベトナム:ク

誤りです。

選択肢2. 日本:カ  カナダ:ク  ベトナム:キ

誤りです。

選択肢3. 日本:キ  カナダ:カ  ベトナム:ク

正しい組み合わせです。

選択肢4. 日本:キ  カナダ:ク  ベトナム:カ

誤りです。

選択肢5. 日本:ク  カナダ:カ  ベトナム:キ

誤りです。

選択肢6. 日本:ク  カナダ:キ  ベトナム:カ

誤りです。

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