大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問88 (地理B(第4問) 問5)
問題文
環太平洋の国・地域は、貿易を通じて関係を深めてきた。次の図6は、環太平洋のいくつかの国における相手国への輸出額を、1999年と2019年について示したものである。図6中のP~Sは、アメリカ合衆国、オーストラリア、中国*、ペルーのいずれかである。中国に該当するものを、後のうちから一つ選べ。
*中国の数値には台湾、ホンコン、マカオを含まない。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問88(地理B(第4問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
環太平洋の国・地域は、貿易を通じて関係を深めてきた。次の図6は、環太平洋のいくつかの国における相手国への輸出額を、1999年と2019年について示したものである。図6中のP~Sは、アメリカ合衆国、オーストラリア、中国*、ペルーのいずれかである。中国に該当するものを、後のうちから一つ選べ。
*中国の数値には台湾、ホンコン、マカオを含まない。
- P
- Q
- R
- S
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この過去問の解説 (2件)
01
●問題のポイント
アメリカ合衆国、オーストラリア、中国、ペルーの輸出額の1999年から2019年についての変化を表した図をみて、中国に該当するものを選ぶという問題です。
●解答
年度別に輸出額が多い国を特定していきましょう。
1.1990年について、4つの国の中で一番輸出が多い国は、アメリカ合衆国です。図6を見ると「P」の輸出元が「Q」と「R」に100~600億ドル輸出しているので、「P」はアメリカ合衆国だと考えます。
2.2019年について、「Q」と「R」の国が大きく輸出額が伸びています。「Q」はアメリカ合衆国に対して双方の輸出額が600億ドル以上となっています。
1990年からの20年間で輸出額を大きく伸ばしたのは中国です。中国は産業構造の転換と技術革新により従来の輸出先への輸出額も大きく伸ばしました。
このことから「Q」は中国と考えます。
3.「R」の国は2019年に中国に対する輸出額が600億ドルと大きく伸びています。オーストラリアの輸出先は中国が全体の約3割を占めています。主な輸出品目は、牛肉です。
このことから「R」はオーストラリアと考えます。
4.「S」の国は2019年に中国(Q)に対する輸出額が伸びています。「S」をペルーだとすると、ペルーの主な輸出先は、中国、アメリカ合衆国、日本、カナダですから中国(Q)に対する輸出額が伸びていることから「S」はペルーと考えられます。
以上のことから、「P」はアメリカ合衆国、「Q」は中国、「R」はオーストラリア、「S」はペルーということになります。
「P」はアメリカ合衆国です。
「Q」は中国ですから、正解です。
「R」はオーストラリアです。
「S」はペルーです。
1990年の輸出額が一番多かった国は、アメリカ合衆国です。中国は、1990年からの20年間で大きく輸出額を伸ばしました。オーストラリア、ペルーも中国に対する輸出額を大きく伸ばしています。
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02
正しい選択肢は「Q」です。
2019年になると、左側(輸出元)のQから右側(輸出先)へ向かう太い線が一気に増えています。
20年の間に輸出額を大きく伸ばし、多くの国に大量に商品を売るようになった国といえば中国です。
したがって、中国に該当するのはQとなります。
1999年も2019年も太い線が1本程度で、相手国は限定的です。
輸出の伸びも緩やかで、中国ほどの急成長は見られません。
1999年は比較的細い線が多いものの、2019年には複数の極太線へと変化し、輸出先も拡大しています。
短期間で世界最大級の輸出国へ躍進した中国の特徴と一致します。
相手国は数本に限られ、線の太さも中程度です。
主に資源を輸出し、中国向けが増えたオーストラリアに近いパターンですが、中国ほど広範ではありません。
4つの国・地域の中で最も線が細く、輸出額が小さいです。
南米の資源国ペルーが当てはまり、中国の特徴には当てはまりません。
中国は1999→2019年に輸出額を急拡大し、主要相手国に極太の輸出線を複数持つ。
図中でそれに該当するのはQだけです。
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