大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問88 (地理B(第4問) 問5)
問題文
次の表1は、南アメリカ*におけるいくつかの資源について、2018年における生産量が世界に占める割合と、2000年から2018年の生産量の増加率を示したものである。表1中の①~④は、原油、銅、ボーキサイト、リチウムのいずれかである。銅に該当するものを、表1中の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問88(地理B(第4問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
次の表1は、南アメリカ*におけるいくつかの資源について、2018年における生産量が世界に占める割合と、2000年から2018年の生産量の増加率を示したものである。表1中の①~④は、原油、銅、ボーキサイト、リチウムのいずれかである。銅に該当するものを、表1中の選択肢のうちから一つ選べ。
- ①
- ②
- ③
- ④
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この過去問の解説 (1件)
01
南アメリカにおいて、各資源の生産量がどれくらいか覚えておくが重要です。特に南アメリカの特徴は銅の生産量が多いことです。チリ・ペルーで銅の生産が世界で1,2位で多いことは把握しておきましょう。
〈各資源の特徴〉
原油・・・世界の産油国は中東・北米・ロシアですが、南アメリカでもブラジルを中心に生産が行われています。近年はブラジル沖の深海油田の開発やガイアナの新規油田の生産が成長傾向にあるため、2000年と比較すると現在はプラスの成長率があります。
銅・・・チリ・ペルーが世界で最も銅を生産している国です。世界の約40%のシェア率を誇ります。
ボーキサイト・・・ブラジルを中心に生産されていますが、オーストラリアやギニアでの生産が非常に大きく、世界のシェア率は小さいです。
リチウム・・・2000年~2018年にかけて増加率が非常に大きいのはリチウムの特徴です。特にチリ・アルゼンチンで急成長し、世界シェアは約20~30%を占めます。
銅です。
南アメリカの生産量が世界に占める割合が最も大きい点から、銅と判断できます。
リチウムです。
2000年から2018年にかけて急成長している点から、リチウムだと分かります。これは、2000年以降のノートパソコンやスマートフォンの普及により、大きく需要が増加したことで、生産量が急増することになりました。
原油です。
世界でのシェア率が約10%程度であることを把握しておきましょう。また、原油は生産量が減少傾向と考えがちですが、採掘技術の進歩により、深海油田の発見など新規油田から原油の生産が出来るようになりました。現在でも生産量がプラス傾向にあることを理解しておきましょう。
ボーキサイトです。
原油との見分けが難しいですが、世界でのシェア率が1桁台であること+成長率がマイナスであることからボーキサイトだと判別します。近年はオーストラリアとギニアにおいてボーキサイトの生産量が爆発的に増加したことで、南アメリカにおけるボーキサイト生産の需要が減少傾向にあります。
各資源の生産特徴について知っていることが重要です。特に南アメリカでは銅とリチウムの生産量が大きい点が特徴です。銅の生産量の世界シェアがNo1であること、リチウムがスマホやパソコンに使用されており、需要が急増していることは必ず覚えておきましょう。
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