大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問87 (地理B(第4問) 問4)
問題文
次の図6は、南アメリカのいくつかの国について、アメリカ合衆国、EU,自国以外の南アメリカの国々*との間の輸出額と輸入額が、それぞれの国の輸出総額と輸入総額に占める割合を示したものである。図6中のL~Nは、アルゼンチン、コロンビア、ボリビアのいずれかである。国名とL~Nとの正しい組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問87(地理B(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
次の図6は、南アメリカのいくつかの国について、アメリカ合衆国、EU,自国以外の南アメリカの国々*との間の輸出額と輸入額が、それぞれの国の輸出総額と輸入総額に占める割合を示したものである。図6中のL~Nは、アルゼンチン、コロンビア、ボリビアのいずれかである。国名とL~Nとの正しい組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
- アルゼンチン:L コロンビア:M ボリビア:N
- アルゼンチン:L コロンビア:N ボリビア:M
- アルゼンチン:M コロンビア:L ボリビア:N
- アルゼンチン:M コロンビア:N ボリビア:L
- アルゼンチン:N コロンビア:L ボリビア:M
- アルゼンチン:N コロンビア:M ボリビア:L
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題は、アルゼンチン、コロンビア、ボリビアの輸出入に関する知識が無ければ解答が難しいです。
このような問題の場合、新興国の輸入内容を把握していることは難しいですので、輸出に着目して考えると良いでしょう。
そこで、3国の輸出に関する知識を整理していきます。
〈アルゼンチン〉
アルゼンチンは大豆・トウモロコシ・小麦などの穀物の輸出量が多いです。近年は、電池の材料になるリチウムの輸出も伸びています。輸出先はブラジルなどの自国以外の南アメリカが中心ですが、アメリカや中国など世界各地にも広がっています。大豆や穀物は家畜のエサやバイオ燃料の原料に使われるため、さまざまな地域で需要があります。
輸出先:1位ブラジル、2位アメリカ合衆国、3位中国、4位チリ、5位ペルー
→よって、全体的なバランスが取れているNがアルゼンチンだと分かります。今回の問題では、コロンビア、ボリビアを先に判別し、最後にバランスがとれているNがアルゼンチンだと判断できれば大丈夫です。
〈コロンビア〉
原油、石炭、コーヒー(アラビカ)、金、ニッケルといった資源の輸出が多いです。そのため、地理的に近いアメリカへの原油・石炭等の輸出が多くなります。
輸出先:1位アメリカ合衆国、2位パナマ、3位中国、4位インド、5位オランダ
→よって、アメリカへの輸出割合が大きいMがコロンビアだと分かります。
〈ボリビア〉
天然ガスや鉱産物(亜鉛精鉱、銀、錫、鉛)の輸出が多いです。特に天然ガスの輸出が5割程度を占め、ボリビアは内陸国なので近くのブラジルやアルゼンチンにパイプラインで直接輸送しています。そのため、自国以外の南アメリカへの輸出量が非常に大きくなります。
輸出先:1位ブラジル、2位インド、3位中国、4位アルゼンチン、5位コロンビア
→よって、自国以外の南アメリカへの輸出割合が大きいLがボリビアだと分かります。
以上より、アルゼンチン:N コロンビア:M ボリビア:L が正しいです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
正しいです。
南アメリカのアルゼンチン、コロンビア、ボリビアという少しマイナーな3国の輸出入先を考える少し取り組みづらかったのではないかと思います。しかし、アルゼンチンは農業大国、コロンビアは石油などの資源、ボリビアは天然ガスや鉱産物というざっくりとした知識を持っていれば輸出品目の特徴から輸出先を予想することが出来ます。地理という科目は、持っている知識を活用して、解答を予想する問題が多いです。大雑把でも良いので各国の特徴を整理しておくといいでしょう。
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