大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問89 (地理B(第4問) 問6)
問題文
次の図7中のPとQは、アルゼンチンとブラジルのいずれかの首都を示した地図である。図7に関することがらについて述べた文として下線部が最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問89(地理B(第4問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
次の図7中のPとQは、アルゼンチンとブラジルのいずれかの首都を示した地図である。図7に関することがらについて述べた文として下線部が最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
- Pでみられる大聖堂の南北に伸びる弧状の道路は、この都市の人口の増加に伴い延伸されてきたと考えられる。
- Qの大聖堂周辺には、歴史的背景によりヨーロッパ風の景観が広がり、この都市ではヨーロッパ系住民の割合が高いと考えられる。
- PとQにある空港はともに、それぞれの国内において年間旅客者数が最も多い空港であると考えられる。
- PとQの都市はともに、船舶による貿易が盛んで港湾が発達していると考えられる。
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この過去問の解説 (1件)
01
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスとブラジルの首都ブラジリアの特徴を理解して取り組むべき問題となります。
まずはPとQのどちらがアルゼンチンかブラジルか区別しましょう。
〈地図Pに関して〉
一直線の長い道路から扇のように道路が広がっています。これは「計画都市」の特徴で、ブラジリアの都市計画が当てはまります。
〈地図Qに関して〉
格子状の道路が特徴的です。これは植民地都市に多い街並みで、ヨーロッパ系移民によって発達した都市だと分かります。そのため、ブエノスアイレスだと判断できます。
誤りです。ブラジリアは1960年の首都移転のため、最初から放射状の道路を計画して造った都市です。「計画道路」という特徴からこの選択肢が不自然だと考えましょう。
正しいです。ブエノスアイレスはヨーロッパ系移民が多く、街並みもヨーロッパと近似しています。
誤りです。
ブラジリアの空港は国内最大ではなく、サンパウロが最も旅客者数が多い空港です。
誤りです。
ブラジリアは内陸都市で港がないため、船舶による貿易は盛んではありません。
この問題のポイントは、まずP=ブラジリア、Q=ブエノスアイレスであると地図の特徴から見分ける点にあります。ブラジリアは1960年に建設された計画都市で、放射状の道路網や内陸にある点が特徴です。一方で、ブエノスアイレスはラプラタ川に面した港湾都市で、格子状の街並みとヨーロッパ系移民が多いことでヨーロッパと似た風景が広がっています。
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