大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問93 (地理B(第5問) 問4)
問題文
アキラさんは、入間市を通る高速道路に関心をもち、市役所の職員から話を聞いた。次の図3は、関東地方における高速道路を開通時期別に示したものである。また、後の表1は、図3中の環状道路沿線地域と臨海地域における大規模物流施設の立地数を、開設時期別に示したものである。図3と表1を見てアキラさんと職員が話し合った会話文中の空欄Jには、後の文タとチのいずれか、空欄Kには、表1中のsとtのいずれかが当てはまる。空欄JとKに当てはまる文と記号との組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
職員 「入間市を通る高速道路が開通したのは1996年です。その後も延伸され、環状の高速道路の建設が進んでいます」
アキラ 「このような郊外における環状の高速道路の整備は、( J )の増加を抑制したり、複数の移動経路を確保するなどの効果があると思います」
職員 「高速道路の開通により、物流にも変化が生じました」
アキラ 「大規模物流施設の立地状況から考えると、表1中の( K )が環状道路沿線地域に当てはまりますね」
( J )に当てはまる文
タ 大都市圏における高速道路網全体の交通量
チ 大都市圏の中心部を通過する交通量
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問93(地理B(第5問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
アキラさんは、入間市を通る高速道路に関心をもち、市役所の職員から話を聞いた。次の図3は、関東地方における高速道路を開通時期別に示したものである。また、後の表1は、図3中の環状道路沿線地域と臨海地域における大規模物流施設の立地数を、開設時期別に示したものである。図3と表1を見てアキラさんと職員が話し合った会話文中の空欄Jには、後の文タとチのいずれか、空欄Kには、表1中のsとtのいずれかが当てはまる。空欄JとKに当てはまる文と記号との組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
職員 「入間市を通る高速道路が開通したのは1996年です。その後も延伸され、環状の高速道路の建設が進んでいます」
アキラ 「このような郊外における環状の高速道路の整備は、( J )の増加を抑制したり、複数の移動経路を確保するなどの効果があると思います」
職員 「高速道路の開通により、物流にも変化が生じました」
アキラ 「大規模物流施設の立地状況から考えると、表1中の( K )が環状道路沿線地域に当てはまりますね」
( J )に当てはまる文
タ 大都市圏における高速道路網全体の交通量
チ 大都市圏の中心部を通過する交通量
- J:タ K:s
- J:タ K:t
- J:チ K:s
- J:チ K:t
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この過去問の解説 (1件)
01
〈 Jの解説〉
郊外における環状の高速道路の整備による効果は大きく4つあります。
①都心部の交通量の抑制
②複数の経路の確保
③物流の効率化
④郊外地域の開発
したがって、チの「大都市圏の中心部を通過する交通量」が適切な文章です。
タの「大都市圏における高速道路網全体の交通量」は、不適切です。なぜなら、環状道路があることで、高速道路網全体の自動車の交通量を減らすことが出来るわけではないからです。
〈Kの解説〉
tが適切です。
表1からsは1999年以前から多く立地していることが分かります。これは早くから海外との貿易のために発展していると考えられる 臨海地域に当てはまります。一方で、tは近年になって立地が増えていることが読み取れます。これは、高速道路網の整備でトラック輸送など物流が効率化され、大規模物流施設が進出したことが読み取れます。そのため、環状道路沿線地域だと分かります。
以上より、J:チ K:tが正解です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
正しいです。
環状道路は都心中心部の交通量の抑制や物流の効率化などの効果があり、高速道路全体の交通量を抑制する効果はありません。また、表1ではsは1999年以前から多く立地しているため、臨海地域が当てはまります。一方、tは2000年以降に立地が増えており、環状道路整備による物流の効率化による物流施設の進出を表していることが分かります。
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