大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問9 (歴史総合,世界史探究(第2問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問9(歴史総合,世界史探究(第2問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史探究の授業で、国家の形成や発展の過程で生じる対立やその影響について、生徒たちが様々な資料を基に考察を深めている。そうした活動に関連した次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

ある日の授業で、先生が次の資料1~3を示した。

資料1
やがてガリアとイタリア本土との境界を成す一本の川が見えてきた時、ルビコンと呼ばれるこの川を前にして、( ア )は、これから決行しようとする事柄の重大さに心の震えを覚えつつ、荷車に停止を命じた。とうとう思案を払いのけて未来に身を投げ出すかのように、一種の気迫を込め、「賽(さい)を投げよ」というあの成句を発すると、川に向かって駆け出した。

資料2
マリウスは、兵士たちを兵員名簿に登録した。その方法は先祖たちの流儀に従ったものではなく、兵役を強く望む者は誰でも受け入れた。力を追い求める者にとっては、誰であれ貧窮状態にある者が最も都合が良いからである。

資料3
彼は、同僚の護民官から権限を剥奪し、農地分配及び植民市建設担当の三人委員を任命した。彼は支持者の群衆に囲まれ、イタリアのほぼ全域から首都ローマへ流入した民衆を蜂起させようとしていたが、カピトリウムの丘から逃げ下って来たところを椅子の破片で殴り殺された。これは、首都ローマにおいて、市民が血を流し剣を振るっても罰せられない最初の事件であった。

先生:資料1から資料3は、古代ローマの人々が、共和政期の出来事について記したものです。
森田:(a)古代ローマでは、貧富の差が拡大したことに伴って、政治的な対立が激化したと学びました。
西村:ガリア遠征によって勢力を強めた( ア )が、内戦に勝利して終身の独裁官になりますが、紀元前44年に暗殺されてしまいます。
先生:( ア )は、『ガリア戦記』を書いた文人でもあり、「賽は投げられた」という言葉でも知られています。ただし、本当は「賽を投げよ」だったとも言われていて、調べてみると面白いですよ。

文章中の空欄( ア )に入る人物の事績として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 『ローマ法大全』の編纂(へんさん)を命じた。
  • 帝国内の全自由民に、ローマ市民権を与えた。
  • ポンペイウス、クラッススとともに、第1回三頭政治を行った。
  • ミラノ勅令で、キリスト教を公認した。

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この過去問の解説 (1件)

01

ガリア遠征、終身独裁官、紀元前44年に暗殺のキーワードから、空欄の人物名はユリウス・カエサルだとわかります。
選択肢の中からどれがカエサルが行った事績か考えてみましょう。

選択肢1. 『ローマ法大全』の編纂(へんさん)を命じた。

『ローマ法大全』の編纂を求めた人物は東ローマ帝国のユスティニアヌスです。

選択肢2. 帝国内の全自由民に、ローマ市民権を与えた。

帝国内の全自由民に、ローマ市民権を与えた勅令のことをアントニヌス勅令と呼び、発布者はカラカラです。

選択肢3. ポンペイウス、クラッススとともに、第1回三頭政治を行った。

正しい回答です。カエサルは、ポンペイウスクラッススとともに、第1回三頭政治を行いました。

選択肢4. ミラノ勅令で、キリスト教を公認した。

ミラノ勅令で、キリスト教を公認した人物はコンスタンティヌスです。

まとめ

第1回三頭政治の他に、アントニウスオクタウィアヌスレピドゥスのもとで行われた第2回三頭政治も頻出問題なため、混同しないようにしましょう。

また、誤答の事績についても頻出問題なため、暗記しましょう。

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