大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問10 (歴史総合,世界史探究(第2問) 問2)
問題文
ある日の授業で、先生が次の資料1~3を示した。
資料1
やがてガリアとイタリア本土との境界を成す一本の川が見えてきた時、ルビコンと呼ばれるこの川を前にして、( ア )は、これから決行しようとする事柄の重大さに心の震えを覚えつつ、荷車に停止を命じた。とうとう思案を払いのけて未来に身を投げ出すかのように、一種の気迫を込め、「賽(さい)を投げよ」というあの成句を発すると、川に向かって駆け出した。
資料2
マリウスは、兵士たちを兵員名簿に登録した。その方法は先祖たちの流儀に従ったものではなく、兵役を強く望む者は誰でも受け入れた。力を追い求める者にとっては、誰であれ貧窮状態にある者が最も都合が良いからである。
資料3
彼は、同僚の護民官から権限を剥奪し、農地分配及び植民市建設担当の三人委員を任命した。彼は支持者の群衆に囲まれ、イタリアのほぼ全域から首都ローマへ流入した民衆を蜂起させようとしていたが、カピトリウムの丘から逃げ下って来たところを椅子の破片で殴り殺された。これは、首都ローマにおいて、市民が血を流し剣を振るっても罰せられない最初の事件であった。
先生:資料1から資料3は、古代ローマの人々が、共和政期の出来事について記したものです。
森田:(a)古代ローマでは、貧富の差が拡大したことに伴って、政治的な対立が激化したと学びました。
西村:ガリア遠征によって勢力を強めた( ア )が、内戦に勝利して終身の独裁官になりますが、紀元前44年に暗殺されてしまいます。
先生:( ア )は、『ガリア戦記』を書いた文人でもあり、「賽は投げられた」という言葉でも知られています。ただし、本当は「賽を投げよ」だったとも言われていて、調べてみると面白いですよ。
下線部(a)に関連して、資料1~3に記された出来事について、古いものから年代順に正しく配列したものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問10(歴史総合,世界史探究(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
ある日の授業で、先生が次の資料1~3を示した。
資料1
やがてガリアとイタリア本土との境界を成す一本の川が見えてきた時、ルビコンと呼ばれるこの川を前にして、( ア )は、これから決行しようとする事柄の重大さに心の震えを覚えつつ、荷車に停止を命じた。とうとう思案を払いのけて未来に身を投げ出すかのように、一種の気迫を込め、「賽(さい)を投げよ」というあの成句を発すると、川に向かって駆け出した。
資料2
マリウスは、兵士たちを兵員名簿に登録した。その方法は先祖たちの流儀に従ったものではなく、兵役を強く望む者は誰でも受け入れた。力を追い求める者にとっては、誰であれ貧窮状態にある者が最も都合が良いからである。
資料3
彼は、同僚の護民官から権限を剥奪し、農地分配及び植民市建設担当の三人委員を任命した。彼は支持者の群衆に囲まれ、イタリアのほぼ全域から首都ローマへ流入した民衆を蜂起させようとしていたが、カピトリウムの丘から逃げ下って来たところを椅子の破片で殴り殺された。これは、首都ローマにおいて、市民が血を流し剣を振るっても罰せられない最初の事件であった。
先生:資料1から資料3は、古代ローマの人々が、共和政期の出来事について記したものです。
森田:(a)古代ローマでは、貧富の差が拡大したことに伴って、政治的な対立が激化したと学びました。
西村:ガリア遠征によって勢力を強めた( ア )が、内戦に勝利して終身の独裁官になりますが、紀元前44年に暗殺されてしまいます。
先生:( ア )は、『ガリア戦記』を書いた文人でもあり、「賽は投げられた」という言葉でも知られています。ただし、本当は「賽を投げよ」だったとも言われていて、調べてみると面白いですよ。
下線部(a)に関連して、資料1~3に記された出来事について、古いものから年代順に正しく配列したものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- 資料1 ― 資料2 ― 資料3
- 資料1 ― 資料3 ― 資料2
- 資料2 ― 資料1 ― 資料3
- 資料2 ― 資料3 ― 資料1
- 資料3 ― 資料1 ― 資料2
- 資料3 ― 資料2 ― 資料1
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この過去問の解説 (1件)
01
共和制ローマで発生した出来事を並び替える問題です。各資料について読み解きます。
資料1 紀元前49年にユリウス・カエサルが元老院に背き軍を率いてルビコン川を渡った「賽は投げられた」のエピソードが記載されています。ユリウス・カエサルは共和政ローマの末期の人物です。
資料2 紀元前107年にあったマリウスの兵制改革が記載されています。ユグルタ戦争で苦戦に陥ったため、このような兵制改革が執り行われます。この改革後、ローマは市民皆兵制から傭兵制になり、無産市民の失業問題を解決し軍事力の強化に成功しますが、軍の私兵化が進んでいくことになります。
資料3 紀元前133年に護民官に選ばれ、土地制度の改革を行おうとした結果元老院の大きな反発にあい、撲殺されたグラックス兄のエピソードが記載されています。グラックス弟の農地改革も失敗したことで、ラティフンディウムが公認されることとなり、元老院の収賄をきっかけにユグルタ戦争へと発展していきます。
以上から、ユグルタ戦争の前後で資料2と資料3では資料3が先に来ることが分かります。資料1は共和制ローマ末期の資料なので、回答は資料3―資料2―資料1です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
正しい選択肢です。
共和制ローマの出来事について時系列順に並び替える問題です。
グラックス兄弟の改革からマリウスの軍制改革の流れは頻出ですので、前後の時系列を覚えるようにしましょう。
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