大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問11 (歴史総合,世界史探究(第2問) 問3)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問11(歴史総合,世界史探究(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史探究の授業で、国家の形成や発展の過程で生じる対立やその影響について、生徒たちが様々な資料を基に考察を深めている。そうした活動に関連した次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

ある日の授業で、生徒たちが百年戦争に関連する地図を見ながら議論している。

藤原:(b)百年戦争の過程でイングランドが保持する大陸所領は、大きく変化しているね。一時オルレアンの近くまで領土を広げているけど、1453年には、ほとんどの大陸所領を失うんだね。
キム:この1453年にボルドーが陥落して百年戦争は終結したとされているけど、フランス北部にイングランドの所領は残るんだよね。ボルドーを含む地域をイングランドが保持していたことが、百年戦争の一因とされるから、この年を戦争の終わりとしているのかな。
浜野:調べたところによると、フランス北部の所領は、1558年にフランスが取り戻しているよ。大陸からイングランドの勢力が完全に排除されたこの年を、百年戦争の終結時点とすることもできるんじゃないか。
先生:百年戦争の終結をどの時点に置くかに関しては、様々な議論があります。確かに1453年や1558年を百年戦争の終結時点とすることはできるでしょう。ボルドー陥落以降、初めて戦争停止の条約が結ばれたのは1475年でした。そのため、この年を戦争の終結時点とすることもできます。また、1492年には改めて条約が結ばれ、両国の公式文書でヴァロワ家の君主がフランス王として記されました。百年戦争は王位をめぐる争いという側面もあったので、この年を戦争の終結時点とすることもできるでしょう。
藤原:けれど、その後イングランド王は再びフランス王を自称するようになり、それは1801年まで続くようですね。つまり、何を基準にするかで、戦争の終結をどの時点に置くかは変わると言えます。
キム:他の戦争はどうなっているのかな。
浜野:教科書を使って、調べてみようよ。
先生:大変良い取組みですね。他の戦争が何を理由として終結したとされるのかについて調べたら、メモにまとめてみてください。

下線部(b)に関連して、大陸におけるイングランドの主な領土及び勢力下にあった主な領域を示した図Ⅰ~Ⅲについて、古いものから年代順に正しく配列したものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • Ⅰ ― Ⅱ ― Ⅲ
  • Ⅰ ― Ⅲ ― Ⅱ
  • Ⅱ ― Ⅰ ― Ⅲ
  • Ⅱ ― Ⅲ ― Ⅰ
  • Ⅲ ― Ⅰ ― Ⅱ
  • Ⅲ ― Ⅱ ― Ⅰ

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

百年戦争のイングランドの大陸領土の推移を問われる問題です。
本文中の生徒と先生の会話から、百年戦争開始時はボルドーを含む地域(フランドル地方)をイングランドが保持していたことと、1453年にはイングランドの大陸領はフランス北部(カレー)の所領だけになるということがわかります。

また、オルレアンの近くまで領土を拡大したということがわかります。

 

図の領土についての解説です。
Ⅰ 1360年の大陸におけるイングランドの領域です。イングランド領土にクレシーとポワティエが含まれていることから、クレシーの戦い(1346年)とポワティエの戦い(1356年)以後の領域とわかります。
Ⅱ  1429年の大陸におけるイングランドの領域です。イングランド領土がオルレアンまで迫っているため、百年戦争中に最もイングランドが拡大した際の領域、百年戦争後期の領域だとわかります。
Ⅲ  1337年の大陸におけるイングランドの領域です。フランドル地方が含まれており、北部領(カレー)が含まれていないため、百年戦争初期の領土とわかります。

 

そのため、年代順としてはⅢ→Ⅰ→Ⅱが回答として適当になります。

選択肢1. Ⅰ ― Ⅱ ― Ⅲ

誤りです。

選択肢2. Ⅰ ― Ⅲ ― Ⅱ

誤りです。

選択肢3. Ⅱ ― Ⅰ ― Ⅲ

誤りです。

選択肢4. Ⅱ ― Ⅲ ― Ⅰ

誤りです。

選択肢5. Ⅲ ― Ⅰ ― Ⅱ

正しい選択肢です。

選択肢6. Ⅲ ― Ⅱ ― Ⅰ

誤りです。

まとめ

百年戦争中の大陸のイングランド領の推移を考察する問題です。

百年戦争開始時と終了時の大陸のイングランド領と、有名な戦いが起きた場所を覚えることで回答することができます。

参考になった数0