大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問13 (歴史総合,世界史探究(第2問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問13(歴史総合,世界史探究(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史探究の授業で、国家の形成や発展の過程で生じる対立やその影響について、生徒たちが様々な資料を基に考察を深めている。そうした活動に関連した次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

ある日の授業で、生徒たちが百年戦争に関連する地図を見ながら議論している。

藤原:(b)百年戦争の過程でイングランドが保持する大陸所領は、大きく変化しているね。一時オルレアンの近くまで領土を広げているけど、1453年には、ほとんどの大陸所領を失うんだね。
キム:この1453年にボルドーが陥落して百年戦争は終結したとされているけど、フランス北部にイングランドの所領は残るんだよね。ボルドーを含む地域をイングランドが保持していたことが、百年戦争の一因とされるから、この年を戦争の終わりとしているのかな。
浜野:調べたところによると、フランス北部の所領は、1558年にフランスが取り戻しているよ。大陸からイングランドの勢力が完全に排除されたこの年を、百年戦争の終結時点とすることもできるんじゃないか。
先生:百年戦争の終結をどの時点に置くかに関しては、様々な議論があります。確かに1453年や1558年を百年戦争の終結時点とすることはできるでしょう。ボルドー陥落以降、初めて戦争停止の条約が結ばれたのは1475年でした。そのため、この年を戦争の終結時点とすることもできます。また、1492年には改めて条約が結ばれ、両国の公式文書でヴァロワ家の君主がフランス王として記されました。百年戦争は王位をめぐる争いという側面もあったので、この年を戦争の終結時点とすることもできるでしょう。
藤原:けれど、その後イングランド王は再びフランス王を自称するようになり、それは1801年まで続くようですね。つまり、何を基準にするかで、戦争の終結をどの時点に置くかは変わると言えます。
キム:他の戦争はどうなっているのかな。
浜野:教科書を使って、調べてみようよ。
先生:大変良い取組みですね。他の戦争が何を理由として終結したとされるのかについて調べたら、メモにまとめてみてください。

以上の会話文を参考にしつつ、生徒たちが作成したメモの正誤について述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

キムさんのメモ
3回目のポエニ戦争は、ローマがカルタゴを滅亡させて、終結したとされる。これは、百年戦争の終結を1475年とする考え方と同じである。

浜野さんのメモ
スペイン継承戦争は、ユトレヒト条約によってブルボン家の者のスペイン王位が認められて、終結したとされる。これは、百年戦争の終結を1492年とする考え方と同じである。
  • キムさんのみ正しい。
  • 浜野さんのみ正しい。
  • 二人とも正しい。
  • 二人とも誤っている。

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