大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問17 (歴史総合,世界史探究(第3問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問17(歴史総合,世界史探究(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史探究の授業で、世界史における女性の社会的地位について、三つの班が調査を行った。各班の活動に関連した次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

相田さんの班は、魔女裁判に関する資料1・2を見つけた。その後、魔女裁判の背景にある社会状況について調べ、レポートを作成した。

資料1  1522年にルターが魔女について書いた記述
魔女は悪魔の淫婦で、牛乳を盗み、天候を左右し、山羊や箒(ほうき)に乗り、マントに乗って飛び、人々を弓で射て、麻痺(まひ)させる。揺り籠の子供を苦しめ、夫婦の四肢に魔術をかけ、例えば、事物を異なった姿にすることができる。

資料2  16世紀後半に南ドイツで行われた魔女裁判の概要
ヴァルプルガは夫に先立たれた老女で、産婆として生活しており、長らく魔女と疑われていた。彼女は40人以上の乳幼児殺害などの嫌疑で1587年に裁判にかけられ、魔女として有罪宣告を受け、火刑に処された。

レポート
・16世紀以降に魔女裁判が流行した背景には、15世紀末に書かれた『魔女への鉄槌(てっつい)』などの書物によって、「悪魔の手を借りて悪事を働く者」という魔女のイメージが浸透したことが挙げられる。そうしたイメージの浸透には、( ア )結果、魔女に関する情報が広く流布したことも大きく影響した。また、そのような魔女のイメージが、ルターのように権威を持つ人物の言説に反映されることによって、迫害が正当化された。
・魔女裁判の被告として犠牲になった者のほとんどは女性だった。なお、当時は出産だけでなく、子守りも主に女性の役割だったが、その頃の乳幼児死亡率は、現在と比べてとても高かった。

レポートを参考にしつつ、資料1・2から読み取れる事柄あ・いの正誤の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

あ  宗教改革を進めたルターは、魔女を無害なものと捉えていた。
い  出産や子守りといった、主に女性の役割とされていた領域で起こった不幸な出来事が魔術の結果と解釈され、魔女として告発される要因になった。
  • あ ― 正  い ― 正
  • あ ― 正  い ― 誤
  • あ ― 誤  い ― 正
  • あ ― 誤  い ― 誤

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