大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問37 (歴史総合,日本史探究(第1問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問37(歴史総合,日本史探究(第1問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

歴史総合の導入の授業で、日常生活における時間概念について班ごとに資料を収集した。これらの活動に関連した次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

田中さんの班は、暦と標準時に着目し、東アジアにおける時間の基準の統一について考察した。そこで、明治政府が太陽暦を導入する理由を説明した資料を見つけ、関連する出来事を年表にまとめた。

資料
近年、国家の様々な法令を一新し、旧来の習慣を改めて、国民を文明の域に進ませようとしてきた。暦法のようなものは、最も改正すべきものである。各国との交際を開始してから、それらの制度や文物で、我が国の統治に利用できるものは採用してきた。太陽暦を各国が普通に使用しているのに、日本のみが太陰暦を用いているのは不便ではないだろうか。
(「太陰暦ヲ廃シ太陽暦ヲ行フ附詔書」)

年表
1873年 日本で、グレゴリオ暦(太陽暦)に切り替えられた。
1886年 日本で、東経135度が、標準時子午線として設定された。
1895年 (a)日本で、新たに獲得した領域を通る標準時子午線が追加された。
1896年 朝鮮で、グレゴリオ暦に切り替えられた。
1912年 中国で、グレゴリオ暦に切り替えられた。
1937年 (b)日本で、標準時子午線が東経135度に統一された。

下線部(b)について、その理由を説明する資料を探したところ、その資料は国防上の必要性に言及していた。しかし、それ以上の説明がなかったので、当時の対外的危機意識についてメモ2にまとめた。メモ2中の空欄( ア )・( イ )に入る文の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

メモ2
1930年代には、( ア )、軍備拡張競争が始まる可能性があったため、日本の対外的な危機意識は高まった。また、満洲国と隣接するソ連が、二度にわたる五か年計画を進めていたので、( イ )、東アジアで軍備を増強すると考えられた。こうした対外的な危機意識から、日本は軍隊での命令伝達を容易にするため、標準時を統一したのではないかと考えられる。
  • ア ― ブレスト=リトフスク条約が成立し  イ ― レーニンによる独裁体制を確立し
  • ア ― ブレスト=リトフスク条約が成立し  イ ― 重工業化によって国力を強化し
  • ア ― ワシントン海軍軍縮(軍備制限)条約が失効し  イ ― レーニンによる独裁体制を確立し
  • ア ― ワシントン海軍軍縮(軍備制限)条約が失効し  イ ― 重工業化によって国力を強化し

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