大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問66 (日本史B(第6問) 問7)
問題文
d 敗戦後も、鉄道は貨物輸送や旅客輸送において重要な交通機関としての地位にあり、人々の移動に欠かせない交通機関であった。ただ、1960年代以降、乗用車やトラックが普及するとともに、国道や高速道路網の整備によって、e 自動車が貨物輸送や旅客輸送において中心的な役割を担うようになった。
鉄道は、貨物輸送から、都市間や都市内の旅客輸送に注力するようになった。
1964年に東海道新幹線が開通し、その後、新幹線網は各地に広がった。一方で、過疎に悩む農村や産業が衰退した地域で赤字路線の存在が問題となり、国鉄の経営にも大きな影響を与えた。第3セクター(注)への転換や路線の廃止が実施されるなど、都市部での鉄道網の展開とは対照的だった。そのようななかで、f 国鉄の民営化が行われ、現在のJR 7社の体制に転換した。
鉄道は日本の産業発展において重要な役割を果たすだけでなく、私たちの生活に密接に関わっている。
(注)第3セクター:国や地方自治体と民間企業の共同出資により設立された事業体。
下線部fに関して述べた次の文X・Yについて、その正誤の組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。
X 「戦後政治の総決算」を掲げた改革で、電電公社も民営化された。
Y 国鉄の民営化は、小泉純一郎が首相の時に行われた。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問66(日本史B(第6問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
d 敗戦後も、鉄道は貨物輸送や旅客輸送において重要な交通機関としての地位にあり、人々の移動に欠かせない交通機関であった。ただ、1960年代以降、乗用車やトラックが普及するとともに、国道や高速道路網の整備によって、e 自動車が貨物輸送や旅客輸送において中心的な役割を担うようになった。
鉄道は、貨物輸送から、都市間や都市内の旅客輸送に注力するようになった。
1964年に東海道新幹線が開通し、その後、新幹線網は各地に広がった。一方で、過疎に悩む農村や産業が衰退した地域で赤字路線の存在が問題となり、国鉄の経営にも大きな影響を与えた。第3セクター(注)への転換や路線の廃止が実施されるなど、都市部での鉄道網の展開とは対照的だった。そのようななかで、f 国鉄の民営化が行われ、現在のJR 7社の体制に転換した。
鉄道は日本の産業発展において重要な役割を果たすだけでなく、私たちの生活に密接に関わっている。
(注)第3セクター:国や地方自治体と民間企業の共同出資により設立された事業体。
下線部fに関して述べた次の文X・Yについて、その正誤の組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。
X 「戦後政治の総決算」を掲げた改革で、電電公社も民営化された。
Y 国鉄の民営化は、小泉純一郎が首相の時に行われた。
- X ― 正 Y ― 正
- X ― 正 Y ― 誤
- X ― 誤 Y ― 正
- X ― 誤 Y ― 誤
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この過去問の解説 (2件)
01
民営化された後の企業は皆さんにも身近な存在です。
生活に直結する知識としても知っておきましょう。
X:1982~1987年に在任した中曽根康弘首相のもと、三公社五現業の民営化が進み、次の民間企業が設立されました。
・国鉄→JR
・電電公社→NTT
・専売公社(たばこと塩)→JT
Y:小泉純一郎首相のもと行われたのは郵政民営化です。
誤りです。
正しいです。
誤りです。
誤りです。
身近な企業の前身だからこそ、興味を持って知っておいてほしい知識です。
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02
この問題は、現代の鉄道による変化や改革を理解しているかを問うものです。
答えは「X-正 Y-誤」です。
X・Yについて説明していきます。
[X 「戦後政治の総決算」を掲げた改革で、電電公社も民営化された]
→〇
「戦後政治の総決算」を掲げたのは、中曽根内閣の時期です。
この時期の改革では、電電公社・専売公社・国鉄を民営化しました。
[Y 国鉄の民営化は、小泉純一郎が首相の時に行われた]
→×
国鉄の民営化は電電公社の民営化と同時期なので、中曽根内閣です。
誤りです。
正しいです。
誤りです。
正しいです。
この問題では、鉄道の改革をした時期をおさえられていることが必要でした。
内閣の順序とともに見直しておきましょう。
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