大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問74 (地理B(第2問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問74(地理B(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

リナさんたちは、地理の授業で持続可能な資源利用について探究した。資源と産業に関する次の問いに答えよ。

次にリナさんたちは、先生から配られた資料1をもとに、世界の地域別の資源利用とその環境への影響について考えた。資料1中の図2は、世界の人口と世界の1次エネルギー消費量の推移を示したものであり、凡例カとキは、アフリカとヨーロッパのいずれかである。凡例キに該当する地域名と、資料1中の文章の空欄Xに当てはまる語句との正しい組合せを、後のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • キ:アフリカ  X:増えている
  • キ:アフリカ  X:変化していない
  • キ:ヨーロッパ  X:増えている
  • キ:ヨーロッパ  X:変化していない

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、各国の特徴やグラフから答えを導き出せるかを問うものです。

 

答えは「キ:ヨーロッパ X:増えている」です。

 

一次エネルギーとは、石油・石炭・天然ガス・太陽光などの自然から直接とれるエネルギーのことです。

 

カ・キ・Xについて説明します。

カ:出生率が高いことから、発展途上国だと分かります。電力を使わず一次エネルギーを使うため、「世界のエネルギー消費量」を見ると、世界の地域でも多く利用されていることが分かります。つまり、カはアフリカです。

キ:出生率があまり高くないことから、先進国だと分かります。「世界のエネルギー消費量」を見ると、一次エネルギーから加工して二次エネルギーを利用しています。つまり、キはヨーロッパです。

X:アジアの出生率は少しずつ増加していますがほぼ横ばいに対して、一次エネルギーの利用は増加しています。つまり、1人当たりの利用量が増えていると分かります。

選択肢1. キ:アフリカ  X:増えている

誤りです。

選択肢2. キ:アフリカ  X:変化していない

誤りです。

選択肢3. キ:ヨーロッパ  X:増えている

正しいです。

選択肢4. キ:ヨーロッパ  X:変化していない

誤りです。

まとめ

この問題では、出生率とエネルギー利用量から国を推測する必要がありました。

発展途上国や先進国は国を判別するためのポイントとなるので、このような問題の際は注目するようにしましょう。

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02

世界の人口と1次エネルギー消費量に関する出題です。


 

カはアフリカです。「世界の人口」に注目をすると、アフリカは発展途上国であり、出生率が高く、死亡率の低下に伴って人口が増加していることが分かります。「エネルギー消費量」に注目をすると、世界の割合に比べると小さくなっています。産業や工業化が進展していなく、消費量も少なくなっています。


 

キはヨーロッパです。「世界の人口」に注目すると、ヨーロッパは先進地域であるため出生率が低く、人口規模は変化していません。「エネルギー消費量」に注目をすると、1965年以降急増しています。産業や工業化が進展しており、消費量も多くなっています。


 

Xは「増えている」です。この期間の人口は約2倍(50→100)に増えています。またエネルギー消費量は約10倍(15→150)以上増えています。よって1人当たり(エネルギー消費量を人口で割る)の値は約5倍程度に増えていると予想できます。


 

選択肢1. キ:アフリカ  X:増えている

不適です。

選択肢2. キ:アフリカ  X:変化していない

不適です。

選択肢3. キ:ヨーロッパ  X:増えている

適切です。

選択肢4. キ:ヨーロッパ  X:変化していない

不適です。

まとめ

共通テスト地理で出題される「量と割合」を考えさせる問題です。絶対的な量と相対的な割合を混同することなく解答していく練習が必要です。また1人当たりを考える際に、各国の人口規模を理解する必要があります。主要国のおおよその人口は覚えておけるようにしましょう。

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