大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問78 (<旧課程>地理B(第2問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問78(<旧課程>地理B(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

資源と産業に関する次の問いに答えよ。
輸出入の際に用いられる輸送手段は、国の地理的位置や運ばれる製品の性質によって異なる。次の図5は、フランスとポルトガルにおける、2019年のEU*域外への輸送手段別割合を示したものである。図5中のアとイはフランスとポルトガルのいずれか、EとFは輸出額と輸出量**のいずれかである。フランスの輸出額に該当するものを、図5中の①〜④のうちから一つ選べ。
*EUにはイギリスを含む。
**重量ベース。
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この過去問の解説 (2件)

01

貿易の「金額」と「重量(量)」の違い、そして「国の位置(陸続きの国境)」から解く問題です。

EとFの判定(「輸出額」か「輸出量」か)
輸出量(重量ベース): 穀物や資源、自動車など、重くてかさばるものは圧倒的に海上輸送が使われます。グラフの上段(E)を見ると、海上輸送(濃いグレー)が大部分を占めています。
輸出額(金額ベース): 医薬品、電子部品、ブランド品、航空機部品など、軽くて高価なものは航空輸送がよく使われます。グラフの下段(F)を見ると、航空輸送(斜線)の割合が大きくなっています。
したがって、航空輸送の割合が大きいFが「輸出額」、Eが「輸出量」だと判定できます。

アとイの判定(フランスかポルトガルか)
グラフにある「道路輸送(薄いグレー)とその他(白・鉄道などを含む)」の割合に注目します。
条件にある「EU域外への輸出」というのがヒントです。

ア: 道路やその他の割合が一定数存在します。スイスなど「EUに加盟していない国」と陸続きで隣接しており、経済的な結びつきも強いため、トラック(道路)や鉄道による輸出が多くなるフランスに該当します。
イ: 道路やその他の割合がほぼ「ゼロ」です。陸続きで国境を接している国がスペイン(EU加盟国)だけで、「EU域外」へ車や鉄道で直接輸出することは地理的に難しいため、船か飛行機が多くなるポルトガルに該当します。

選択肢1. ①

フランスはEU域外への輸送において道路輸送や航空輸送の割合が一定程度あり、海上輸送一辺倒にならない点がフランスの地理的特徴を反映しています。

選択肢2. ②

ポルトガルはEU域外への輸出において海上輸送の割合が非常に高い国ですが、輸出額ベースでは航空輸送による高付加価値製品の輸送も一定割合含まれています。

選択肢3. ③

輸出量は重量ベースであるため、航空輸送の割合が小さくなり海上輸送の割合が大きくなります。輸出額と比べると航空輸送の割合が減少している点が読み取れます。

選択肢4. ④

ポルトガルは大西洋に面した海洋国であるため、重量ベースの輸出量では海上輸送が圧倒的な割合を占めています。4つの円グラフの中で最も海上輸送の割合が大きいのが特徴です。

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02

正答:③

 

交通手段について確認します。

 

海上輸送

・海や大規模河川(国際河川)に面した国で割合が高い

・原油、鉄鉱石、石炭、重化学工業製品など重いものを運ぶ

 

航空輸送

・軽量で高価な製品の輸出入に用いられる

 

フランスとポルトガルの違いを確認します。

 

フランス

・先進国で、軽量で高価な製品(付加価値の高い製品)を輸出

・フランスの輸出は航空輸送の割合が高い

 

ポルトガル

・工業製品や加工品を輸出

・製品の重量が重いため、海上輸送がメイン

 

これらのことから、航空輸送の割合が最も高い③を含む

アがフランスと判断できます。

 

また、フランスは航空機産業やIC産業の輸出国である

ことから、Fが輸出であることがわかります。

まとめ

フランスは先進国であるため、高付加価値の製品を輸出しています。

その結果、輸送費が高い航空輸送であっても利益を上げられます。

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