大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問81 (<旧課程>地理B(第3問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問81(<旧課程>地理B(第3問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

日本の人口や都市について、ユミさんたちが行った探究に関する次の問いに答えよ。

先進国で少子化対策がとられてきたことを知ったハヤトさんは、取組みのための財源を国民がどのように負担しているかに注目した。次の表1は、いくつかの国における社会保障負担率*と租税負担率**を示したものであり、サ~スは、日本、アメリカ合衆国、デンマークのいずれかである。国名とサ~スとの正しい組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
*医療保険や年金保険などの社会保障負担額を国民所得で除した値。
**国税や地方税の合計である租税収入金額を国民所得で除した値。
問題文の画像
  • 日本:サ  アメリカ合衆国:シ  デンマーク:ス
  • 日本:サ  アメリカ合衆国:ス  デンマーク:シ
  • 日本:シ  アメリカ合衆国:サ  デンマーク:ス
  • 日本:シ  アメリカ合衆国:ス  デンマーク:サ
  • 日本:ス  アメリカ合衆国:サ  デンマーク:シ
  • 日本:ス  アメリカ合衆国:シ  デンマーク:サ

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「日本:サ  アメリカ合衆国:シ  デンマーク:ス」です。

 

少子化対策に国税や地方税などの一般財源を多量に投資するということは、国策として国を挙げて少子化対策に取り組んでいることを意味します。

 

日本

社会保障費と租税費との両方からバランスよく少子化対策に取り組んでいます。

★選択肢を絞る際、先に分かりやすいアメリカとデンマークを判断し、消去法でサが日本だと考えると良いでしょう。

 

アメリカ

アメリカでは租税負担率に対して日本よりも社会保険負担率が低くなっています。

そもそもアメリカでは移民を中心に社会保険制度(年金・健康保険)に加入している人の割合が日本より低いため、社会保険制度から少子化対策へと回せる額の割合も少なくなります。

よってシがアメリカ合衆国と考えます。

 

デンマーク

とても特徴的で、一般財源である租税から少子化対策に60%超もの割合で出費が成されています

これは早くから少子化対策に国策として取り組んできた北欧諸国の特徴です。

高負担高福祉型の代表的な少子化対策への取り組み方です。

よってスがデンマークを指しています。

三つの国の中で一番先に判断しやすい組み合わせです。

選択肢1. 日本:サ  アメリカ合衆国:シ  デンマーク:ス

正しい組み合わせです。

 

 

選択肢2. 日本:サ  アメリカ合衆国:ス  デンマーク:シ

間違った組み合わせです。

選択肢3. 日本:シ  アメリカ合衆国:サ  デンマーク:ス

間違った組み合わせです。

選択肢4. 日本:シ  アメリカ合衆国:ス  デンマーク:サ

間違った組み合わせです。

選択肢5. 日本:ス  アメリカ合衆国:サ  デンマーク:シ

間違った組み合わせです。

選択肢6. 日本:ス  アメリカ合衆国:シ  デンマーク:サ

間違った組み合わせです。

まとめ

間違った組み合わせです。

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02

正しい組み合わせは、

「日本:サ アメリカ合衆国:シ デンマーク:ス」 です。

 

 

【各選択肢の検討】

社会保障も租税も中程度です。

日本のバランスに一致します。

 

社会保障負担は低めだが、租税もやや低いです。

連邦・州税が抑えられるアメリカに適合します。

 

社会保障負担が極端に小さく、租税負担が突出して高いです。

高福祉高負担型の北欧(デンマーク)が該当します。

選択肢1. 日本:サ  アメリカ合衆国:シ  デンマーク:ス

正しい組み合わせです。

選択肢2. 日本:サ  アメリカ合衆国:ス  デンマーク:シ

誤りです。

選択肢3. 日本:シ  アメリカ合衆国:サ  デンマーク:ス

誤りです。

選択肢4. 日本:シ  アメリカ合衆国:ス  デンマーク:サ

誤りです。

選択肢5. 日本:ス  アメリカ合衆国:サ  デンマーク:シ

誤りです。

選択肢6. 日本:ス  アメリカ合衆国:シ  デンマーク:サ

誤りです。

参考になった数1

03

各国の「福祉のあり方」と「国民の負担」の関係を読み解く問題です。
それぞれの国の「福祉のモデル(高負担か低負担か)」を思い浮かべ、表の数字から読み解くのがコツです。

 

①「サ」の判定(日本=中福祉・中負担)
日本は、ヨーロッパほど高い負担ではありませんが、アメリカほどの低負担でもない「中福祉・中負担」のモデルと言われます。
日本の最大の特徴は「国民皆保険・国民皆年金」です。国民全員が何らかの公的な医療保険や年金に加入し、毎月しっかり「保険料」を納める仕組み(社会保険方式)をとっているため、社会保障負担率が「18.2%」と高くなっています。
したがって、サ = 日本です。

 

②「シ」の判定(アメリカ=低福祉・低負担)
社会保障負担率(8.4%)も租税負担率(23.4%)も、3か国の中で「一番低い数字」になっています。
アメリカは、「自分の身は自分で守る(自己責任)」という考え方が強く、国が主導する手厚い福祉制度があまりありません(高齢者や低所得者向けなど一部に限られます)。医療保険なども民間企業の保険に個人で加入するのが一般的なので、国に納める社会保険料や税金の割合は低くなります。これを「低福祉・低負担」と呼びます。
したがって、全体的に数字が小さい シ= アメリカ合衆国となります。

 

③「ス」の判定(デンマーク=高福祉・高負担)
租税負担率(税金)が「61.9%」ととても高い一方で、社会保障負担率(保険料)が「1.2%」と極端に低くなっています。
デンマークをはじめとする北欧諸国は、医療費や教育費が無料になるなどの「高福祉・高負担」の国として有名です。これらの国では、福祉の財源を「社会保険料」として集めるのではなく、消費税(25%)や所得税といった「税金(租税)」で一括してまかなう仕組みをとっています。
したがって、税金の割合が突出して高いス = デンマークとなります。

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