大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問83 (地理B(第3問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問83(地理B(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

都市と生活文化に関する次の問いに答えよ。

次の図4は、アメリカ合衆国のいくつかの都市において家庭で使用されている主要な言語の割合を示したものである。図4中の①~④は、後の図5中のシアトル、ミネアポリス、ロサンゼルス、マイアミのいずれかである。シアトルに該当するものを、図4中の①~④のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

正答は「」です。

 

アメリカ合衆国の各都市の特徴を問われている問題です。

アメリカは移民の国で、概して北部はWASP(ホワイト・アングロ-サクソン・プロテスタント)の白人が多く、英語を日常的に使いますが、南部は中南米からの移民(ヒスパニック)が多くスペイン語話者の割合が高いです。

ブラジルを除く中南米諸国は、母語がスペイン語です。

選択肢1. ①

ミネアポリスに該当し、誤答です。

 

ミネアポリスは北部内陸部に位置し小麦などの農産物の集荷都市として歴史的に有名です。英語を母語とする白人が多数を占めています。中南米からの移民も少なく、典型的なWASPのアメリカ都市と言えます。

選択肢2. ②

シアトルを示しており、正答です。

 

シアトルはカナダとの国境に近い都市で、情報産業が盛んです。アジアからの移民も多く、アジア・太平洋言語の話者が比較的多いと言えます。①と比べるとアジア・太平洋諸語の話者が多いのは、太平洋に面した港湾都市としての側面が理由として挙げられます。

 

 

選択肢3. ③

ロサンゼルスを示しており、誤答です。

 

中南米からの移民が多く、スペイン語話者がとても多いことが特徴です。④のマイアミほどではありませんが、ロサンゼルスでは英語とスペイン語が非公式な公用語と言えるほど、スペイン語が話されています。

選択肢4. ④

マイアミを示しており、誤答です。

 

メキシコ湾に面しており、キューバからの合法・非合法を問わず移民が非常に多く、英語話者よりもスペイン語話者の方が多い状況です。スペイン語話者のコミュニティも活発です。

まとめ

アメリカ合衆国の北部と南部の文化の違いと、各都市の地理的位置を考慮しましょう。

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02

●問題のポイント

アメリカ合衆国の都市(シアトル、ミネアポリス、ロサンゼルス、マイアミ)において、家庭で使用されている主要な言語の割合を示したグラフのうち、シアトルに該当するグラフを選ぶ問題です。

 

●解答

4つの都市に住んでいる、人種構成の割合をみると、話している言語が分かります。

シアトルは約6割から7割以上を白人が占め、アジア系市民の割合が全米平均より高くなっています。

ミネアポリスは、白人の割合が全体の約8割で、アジア系は約5割です。

ロサンゼルスは、ヒスパニック・ラテン系の割合が約5割で、白人の割合は3割弱程度です。

マイアミは、ヒスパニック・ラテン系の割合が人口の約7割を占めています。

正解は②のグラフがシアトルに該当します。

グラフを見ながら都市を特定していきましょう。

選択肢1. ①

①のグラフは英語を使用している割合が一番多くなっています。白人の割合が多い都市はシアトルとミネアポリスです。

②のグラフも英語を使用している割合が高いですが、②のグラフは「アジア・太平洋系言語」の割合が①のグラフの2倍以上になっています。シアトルはアジア系の割合が全米の平均よりも割合が高いことから①はミネアポリスの言語の割合を示したグラフです。

選択肢2. ②

②のグラフは英語を使用している割合が一番多く、ついで「アジア・太平洋系言語」となっています。

約6割から7割以上を白人が占め、アジア系市民の割合が全米平均より高くなっているシアトルのグラフといえます。

したがって、シアトルに該当するグラフになります。

選択肢3. ③

③のグラフは英語とスペイン語を利用する割合がほぼ同じです。

スペイン語を利用するのは、ヒスパニック・ラテン系の人々なので、ヒスパニック・ラテン系の割合が約5割で、白人の割合は3割弱程度というロサンゼルスが該当します。

 

選択肢4. ④

④のグラフはスペイン語を利用する割合が多いので、ヒスパニック・ラテン系の割合が人口の約7割を占めているマイアミが該当します。

マイアミは、南アメリカに近い位置にあることからスペイン語を利用する割合が一番多いと考えます。

したがって、このグラフはマイアミが該当します。

まとめ

アメリカの中で、アジア系移民が多い地域、スペイン語を利用するヒスパニック系移民が多い地域をあてはめると、使用されている主要な言語を特定することができます。

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