大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問84 (地理B(第4問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問84(地理B(第4問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

環太平洋の地域に関する次の問いに答えよ。

太平洋には多様な海底地形がみられる。次の図1は、後の図2中の線A~Dのいずれかに沿った地形断面を示したものである。線Bに該当するものを、図1中の①~④のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

地図に示された線B(ハワイ諸島付近)の地形断面図を選ぶという問題です。

 

●解答

ハワイ諸島は太平洋プレート中央部のホットスポット(マントル内の特別な高温部)から上昇流に乗って地表へ噴出する仕組みによってできた島です。水深が数キロメートルの海底からそびえたつ火山が海の上まで成長してできました。

このため、ハワイ諸島周辺の水深は非常に深く、陸地から離れると急激に水深が深くなる海底地形となっています。

④の地形断面図は急激に水深が深くなって続いています。したがって、線B地点の地形断面図は④といえます。

選択肢1. ①

水深9,000mに達している海溝があるのは、マリアナ海溝があるフィリピン海のプレートにみられる特徴です。

マリアナ海溝の地形断面図は、典型的な海溝に見られる非対称なV字型をしています

選択肢2. ②

② 浅い海底での凹凸がみられるのはオーストラリアのサンゴ礁グレートバリアリーフ付近だとみられます。

選択肢3. ③

③ 東太平洋の西側は平たんな海底が見られます。

選択肢4. ④

④ ハワイ諸島の地形は、ホットスポットによりできた地形とみられます。

火山島や海山が列状にならぶ不規則な海底地形を形成して急激に水深が深くなるのが特徴です。

したがって、線Bに該当する地形だといえます。

まとめ

ポイントは、Bの区域がハワイ諸島周辺であることです。ハワイ諸島の海底地形には大きな特徴がありましたね。

ハワイ諸島は火山の噴火によってできた島です。ホットスポットから上昇流に乗ってできた島は水深が非常に深く、陸地から離れると急激に水深が深くなる海底地形となっています。

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02

正答は「」です。

 

太平洋地域に関する海底地形の知識を問われている問題です。

 

>北部太平洋

鋭い海溝が何本も南北に走っています。

 

>南部太平洋

海盆が多く、平坦な海底が存在します。

選択肢1. ①

Aを示しており、誤答です。

 

グアム島はサイパン島などの島しょ部と、その周辺に存在する深海9000m級の日本海溝やマリアナ海溝が織り交じっており、浅い地点と極端に深い地点が混在するグラフとなります。

 

 

選択肢2. ②

Dを示しており、誤答です。

 

オーストラリア東岸は珊瑚海と呼ばれる浅海です。大陸棚が発達しており、緩やかに深くなっていくことからオーストラリア東岸であると判断します。

選択肢3. ③

Cを表しており、誤答です。

 

南西部太平洋は主だった海溝がなく、ペルー海盆と呼ばれる深さ3000m程度の海底平原が形成されています。マンガン団塊などの鉱物資源が豊富です。平坦な地形のため、図1ではほぼ横線のグラフが作られます。

選択肢4. ④

Bを表しており、正答です。

 

Bのハワイ諸島は海底火山が豊富な地域で、深海からのマグマ活動によりハワイ諸島が形成され点在しているため、図1のように激しい屈折をするグラフができます。

まとめ

マリアナ海溝、日本海溝などの有名な海溝と、プレートテクトニクスの配置図を確認しておきましょう。

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