大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問69 (<旧課程>地理B(第1問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問69(<旧課程>地理B(第1問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

世界の自然環境と自然災害に関する次の問いに答えよ。

次の図5は、いくつかの地形について、地形の形成にかかる時間スケールと地形の広がる空間スケールを模式的に示したものである。また、後の文サ~スは、図5中のJ~Lのいずれかに該当する地形について説明したものである。J~Lとサ~スとの組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

サ  浅い海底でつくられた平坦面が隆起した地形であり、階段状の急崖と平坦面がみられる。
シ  河川の氾濫により、蛇行する河道沿いに砂が堆積してできた地形であり、周辺よりもやや高く水はけがよい。
ス  地質の構造を反映して形成された平野であり、硬軟のある地層が傾斜している場合、急斜面と緩斜面が繰り返されることがある。
問題文の画像
  • J:サ  K:シ  L:ス
  • J:サ  K:ス  L:シ
  • J:シ  K:サ  L:ス
  • J:シ  K:ス  L:サ
  • J:ス  K:サ  L:シ
  • J:ス  K:シ  L:サ

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この過去問の解説 (1件)

01

(Lの解説)
Lは時間スケールが短く、空間スケールも小さい位置にあります。この特徴は、自然堤防が当てはまります。自然堤防は洪水のたびに数年から数百年の単位で形成され、川沿いに帯状に広がっていきます。河川の氾濫で砂が堆積して作られ、周辺よりやや高く水はけが良い特徴があります。

 

(Kの解説)

Kは時間スケールが中期間で、空間スケールは中規模にあります。形成には数万年から数十万年と比較的長い時間がかかり、数kmから数十kmの範囲に広がります。これは浅い海底が隆起してできる海成段丘にあたり、階段状の急崖と平坦面が繰り返されるのが特徴です。

 

(Jの解説)

Jは最も大きな時間スケールと空間スケールに位置しています。形成には数百万年以上を要し、広がりも数百km規模に及びます。これは地質構造の影響を受けて侵食が進むことでできた構造平野であり、硬い地層と軟らかい地層が傾斜している場合には急斜面と緩斜面が繰り返されるケスタ地形などが含まれます。

 

以上のことから、正しい組み合わせはJ=ス、K=サ、L=シとなります。

選択肢1. J:サ  K:シ  L:ス

誤りです。

選択肢2. J:サ  K:ス  L:シ

誤りです。

選択肢3. J:シ  K:サ  L:ス

誤りです。

選択肢4. J:シ  K:ス  L:サ

誤りです。

選択肢5. J:ス  K:サ  L:シ

正しい選択肢です。

選択肢6. J:ス  K:シ  L:サ

誤りです。

まとめ

それぞれの地形の特徴を押さえておきましょう。Lは最も小規模で短期間にできる自然堤防で、川の氾濫によって数年〜数百年で形成され、川沿いに細長く広がります。Kは中規模・中期間でできる海成段丘で、浅い海底が隆起して数万〜数十万年かけて作られ、階段状の地形が特徴です。Jは最も大規模で長期間かかる構造平野(ケスタなど)で、地質構造に応じて数百万年以上の侵食が進み、数百km規模の広さになります。

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