大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問24 (歴史総合,世界史探究(第4問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問24(歴史総合,世界史探究(第4問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史探究の授業で、大陸を越えた諸地域の結び付きについて、各班で調査をした。二つの班の活動について述べた次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

1班は、大陸を越えた綿花の貿易について調べ、グラフを見つけた。グラフから読み取れる内容について、生徒が先生と話をしている。

山中:私たちの班は、19世紀後半にイギリスが輸入した綿花の輸入量とその輸入元を示すグラフを見つけました。輸入量の年ごとの変動は大きいですが、1850年と1880年とを比べると、( ア )。
先生:そうですね。では、他にこのグラフを基に考えたことを、メモにまとめてみましょう。

生徒たちが作成したメモの正誤について述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

木村さんのメモ
グラフでは、1862年から1865年までの期間、アメリカ合衆国からの綿花輸入量が激減した。この時期に、イギリスはインドからの輸入により、1860年の輸入総量の水準を維持した。

加藤さんのメモ
グラフにおいて、1862年にアメリカ合衆国からの綿花輸入量は激減した。それ以降1865年までの期間、アメリカ合衆国からの輸入量はその前後の時期に比べて少ない。この輸入量の減少は、南北戦争の影響による一時的な現象だったと考えられる。
問題文の画像
  • 木村さんのみ正しい。
  • 加藤さんのみ正しい。
  • 二人とも正しい。
  • 二人とも誤っている。

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この過去問の解説 (1件)

01

グラフでは、1862年にアメリカ合衆国からの綿花輸入が急に少なくなり、1865年ごろまで低い状態が続いています。

 

木村さんは「1862~1865年にアメリカからが激減した」「その時期にインドからの輸入で1860年の総量を維持した」と書いています。
前半の「アメリカからが激減」はグラフと合います。
しかし後半の「1860年の輸入総量の水準を維持した」は合いません。

1860年の総量はおよそ1200(100万ポンド)くらいですが、1862年はおよそ500前後、1863年も700前後、1864年は900前後、1865年も1000弱で、1860年の高さには届いていません
つまり木村さんのメモは一部は当たっていますが、全体としては成り立ちません。

 

加藤さんは「1862年にアメリカからが激減」「1865年まで少ない」「南北戦争の影響による一時的な現象」と書いています。
グラフを見ると、1862年にアメリカ分が急落し、その後も1865年まで黒い部分が小さいままです。

さらに1866年以降は黒い部分がまた大きくなっていきます。
この動きは、アメリカで起きた南北戦争(1861~1865年)の時期と重なります。

戦争で綿花の生産・輸出がうまくいかなくなり、戦争が終わると回復した、と考えるのは自然です。
そのため、加藤さんのメモはグラフの読み取りに合っています。

選択肢2. 加藤さんのみ正しい。

正解です。

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