大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問30 (歴史総合,世界史探究(第5問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問30(歴史総合,世界史探究(第5問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史探究の授業で、「 a 」という主題について班別学習をした。それぞれの班の活動に関連した次の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

金田さんの班は、北米の食文化に関心を持ち、先住民の伝統料理として紹介されているフライブレッドという、小麦粉をこねてラードで揚げた料理について調べ、パネル2にまとめた。パネル2中の空欄( エ )・( オ )に入る語句の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

パネル2
課題
小麦を栽培する慣習がなかった先住民に、なぜ小麦粉を使う伝統料理があるのだろうか。

歴史的経緯
・19世紀前半のアメリカ合衆国における西漸運動の過程で、先住民は先祖伝来の土地を追われ、( エ )されたことで、伝統的な生活様式の放棄を強いられた。さらに、白人入植者が行ったバッファローの乱獲によって、先住民社会は深刻な食料難に陥った。
・連邦政府は食料支援政策を実施し、安価で高カロリーな小麦粉やラードを供給した。
・先住民の貧困率は、他の集団と比べると、今もなお高い。

まとめ
フライブレッドは、先住民自らが昔から作っていたという意味での「伝統料理」ではなく、( オ )せざるを得ない状況のなかで、生き抜くために作り出した、先住民の歴史を物語る「伝統料理」と言える。
  • エ ― 保留地に隔離  オ ― 自給自足
  • エ ― 保留地に隔離  オ ― 供給された食材に依存
  • エ ― 自営農として公有地を無償供与  オ ― 自給自足
  • エ ― 自営農として公有地を無償供与  オ ― 供給された食材に依存

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この過去問の解説 (1件)

01

19世紀の西漸運動で先住民は土地を追われ、保留地に移されることで生活の自由を失いました。さらに食料難が進み、連邦政府から配られた小麦粉やラードに頼らざるを得ない状況になったため、フライブレッドが広がったと考えられます。

選択肢2. エ ― 保留地に隔離  オ ― 供給された食材に依存

(エ)の「保留地に隔離」は、先住民が土地を追われ、移住させられた状況を表す言葉として合います。
(オ)の「供給された食材に依存」も、連邦政府が安価で高カロリーな小麦粉やラードを供給したという流れと一致します。

自分たちの伝統的な食材が手に入りにくくなり、配給品で食いつなぐ中で、フライブレッドが生まれたという説明につながります。

まとめ

この問題は、「なぜ小麦粉の料理が先住民の伝統料理として語られるのか」を、歴史の流れで説明するものです。
西漸運動の中で先住民は保留地に隔離され、さらにバッファローの乱獲で食料事情が悪化しました。

そこで連邦政府が配った小麦粉やラードに頼らざるを得ない状況が生まれ、その中でフライブレッドが作られ広がりました。
つまりフライブレッドは、昔からの食文化というより、厳しい状況を生き抜く中で生まれた「歴史を語る料理」と考えるのがポイントです。

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