大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問35 (歴史総合,日本史探究(第1問) 問3)
問題文
次の授業で、丸島さんは、疫病の流行が「境界」を意識させることに興味を持ち、先生と話をしている。
丸島:b1858年の日本でのコレラ流行は、アメリカ軍艦ミシシッピ号の乗組員がもたらしたものだとされています。私はこの時代の水際対策に興味があるのですが、各国はどのように国境で検疫を行い、人やモノの移動を制限したのでしょうか。
先生:1851年の国際衛生会議では、検疫の実施をめぐって大きく対立しました。例えば、( ア )は、( イ )ということを理由に、検疫に反対しました。
丸島:検疫実施に反対したことには、( ア )が穀物法を廃止したことにも通じる考え方があったのですね。
先生:そのとおりです。その後、第一次世界大戦終結から第二次世界大戦勃発までの時期には、政治的対立を乗り越えて、国際保健協力を発展させる動きも見られました。例えばこの時期、( ウ )にもかかわらず、国際保健の面では協力がなされたというような事例が挙げられます。
丸島:なるほど、疫病流行は国を越えて起こるものだからこそ、対立を乗り越えて国際協力を実現することが重要だという認識が、こうして生まれたのですね。
会話文中の空欄( ア )に入る国の名と、( イ )に入る文との組合せとして正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問35(歴史総合,日本史探究(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
次の授業で、丸島さんは、疫病の流行が「境界」を意識させることに興味を持ち、先生と話をしている。
丸島:b1858年の日本でのコレラ流行は、アメリカ軍艦ミシシッピ号の乗組員がもたらしたものだとされています。私はこの時代の水際対策に興味があるのですが、各国はどのように国境で検疫を行い、人やモノの移動を制限したのでしょうか。
先生:1851年の国際衛生会議では、検疫の実施をめぐって大きく対立しました。例えば、( ア )は、( イ )ということを理由に、検疫に反対しました。
丸島:検疫実施に反対したことには、( ア )が穀物法を廃止したことにも通じる考え方があったのですね。
先生:そのとおりです。その後、第一次世界大戦終結から第二次世界大戦勃発までの時期には、政治的対立を乗り越えて、国際保健協力を発展させる動きも見られました。例えばこの時期、( ウ )にもかかわらず、国際保健の面では協力がなされたというような事例が挙げられます。
丸島:なるほど、疫病流行は国を越えて起こるものだからこそ、対立を乗り越えて国際協力を実現することが重要だという認識が、こうして生まれたのですね。
会話文中の空欄( ア )に入る国の名と、( イ )に入る文との組合せとして正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- ア ― イギリス
イ ― コレラの国内侵入を水際で阻止し、人的被害を抑制する必要がある - ア ― イギリス
イ ― 国家が、船の通行や入港を制限することで、貿易を妨げるべきではない - ア ― スペイン
イ ― コレラの国内侵入を水際で阻止し、人的被害を抑制する必要がある - ア ― スペイン
イ ― 国家が、船の通行や入港を制限することで、貿易を妨げるべきではない
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この過去問の解説 (2件)
01
イギリスは19世紀に自由貿易を強く進め、穀物法の廃止もその代表です。
検疫で船を止めたり港を閉じたりすると、商売や輸送が止まり、自由貿易の考え方とぶつかります。
そのため「貿易を妨げるべきではない」を理由に、検疫に反対した、というつながりが自然です。
イ ― 国家が、船の通行や入港を制限することで、貿易を妨げるべきではない
正解です。
この問題は、会話の2つの手がかりを使うと解きやすいです。
1つ目は「(ア)が穀物法を廃止したことにも通じる考え方」という部分で、ここから(ア)は自由貿易を進めたイギリスだと分かります。
2つ目は「検疫に反対した理由」なので、(イ)は「水際で止めるべき」ではなく、貿易を妨げるべきではないのように、検疫を嫌う内容になります。
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02
空欄( ア )は当時の世界の主導権がイギリスであったことから、イギリスかスペインか推測していくことになると思います。
( イ )に入る文は、もし仮に「コレラの国内侵入を水際で阻止し、人的被害を抑制する必要がある」ならば、被害抑制のため検疫は賛成する側になり、検疫に反対したと言う語尾と矛盾することになります。
イ ― 国家が、船の通行や入港を制限することで、貿易を妨げるべきではない
正しい選択肢です。
日本のコロナ政策も当初は厳しい対策として、「国内侵入を水際で阻止し、人的被害を抑制する必要がある」政策でした。歴史は繰り返していくもので出題されたものと思われます。
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