大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問54 (歴史総合,日本史探究(第4問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問54(歴史総合,日本史探究(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

陽菜さんと翔太さんは、鎌倉時代の御家人と戦国大名に着目し、中世の武士について探究することにした。次の会話を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

翔太:応仁の乱で京都が荒廃する一方、地方では戦国大名の城下町が発展するようになるんだよね。
陽菜:1542年から1544年にかけて大内氏の城下町の山口を訪れた吉田兼右(よしだかねみぎ)という人の日記に面白い記事(資料3)があるよ。

資料3
吉田兼右の1551年の日記
陶晴賢が反旗を翻したため、大内義隆が切腹したと伝え聞いた。最近、義隆は魔法の修行に励んでいて、私としては嘆くばかりであったが、とうとうこのような事態になってしまった。山口に滞在したときに恩恵を受けたことを思うととても悲しいことだ。
(「兼右卿記」)

翔太:「魔法」と下剋上は関係ないはずだけど、「魔法」って何だろう?
陽菜:兼右としては、義隆の滅亡を「魔法」のせいだと考えているんだね。兼右は吉田兼倶の子孫だから、山口を訪れたのは( ア )を広めるためだったのかな。そして「魔法」は、( イ )のことじゃないかな。
翔太:大内氏が滅亡した後は、毛利氏と尼子氏が石見銀山の支配をめぐって激突したんだよね。
陽菜:それだけ銀山から得られる経済的利益が大きかったのだろうね。
翔太:戦国大名の鉱山開発を手がかりにすると、戦国時代以降に活発化した鉱山開発は、日本社会にどのような影響をもたらしたのだろうか、という問いが立てられそうだね。
陽菜:鉱山開発が活発化した結果、統一権力がみずから貨幣を鋳造するようになり、近世においてさらに貨幣経済が進展したのではないか、という仮説が立てられるかな。
翔太:でも、c鉱山が開発されたというだけでは、貨幣を鋳造する理由にはならないよね。( ウ )という前提があったことも重要だね。

下線部cを踏まえて、空欄( ウ )に入る文として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 貨幣不足を解消するために、戦国大名が領内のみに通用する藩札を発行していた
  • 品質の悪い銅銭が増加し、商取引の際に銭の選別が行われていた
  • 税や軍役の賦課基準として、土地の生産力を銭で表すようになった
  • 対外貿易が活発に行われ、日本産の銀が大量に流出していた

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