大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問67 (地理総合,地理探究(第1問) 問2)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問67(地理総合,地理探究(第1問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

食料の生産や消費は、自然環境や生活文化にかかわり、地球的課題にも結びついている。これに関する次の問いに答えよ。

次の図2中の地点ア~エの周辺における自然環境と農業の特徴について述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • アの周辺は、降水量の季節変化が少ない冷涼な気候であり、肥沃な土壌をいかして小麦などが栽培されている。
  • イの周辺は、1年中乾燥する気候であり、オアシスや灌漑(かんがい)施設を利用してアブラヤシなどが栽培されている。
  • ウの周辺は、雨季と乾季が明瞭な高温の気候であり、焼畑によりキャッサバなどが栽培されている。
  • エの周辺は、冬より夏の降水量が多い温暖な気候であり、ブドウなどが栽培されている。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

この問題では地域ごとの大まかな気候の違いを知っているかがカギになります。

選択肢1. アの周辺は、降水量の季節変化が少ない冷涼な気候であり、肥沃な土壌をいかして小麦などが栽培されている。

適切

黒海の上の地域はチェルノーゼムという肥沃な黒土が広がっており、小麦の生産が盛んにおこなわれています。

選択肢2. イの周辺は、1年中乾燥する気候であり、オアシスや灌漑(かんがい)施設を利用してアブラヤシなどが栽培されている。

不適切

アブラヤシは高温多湿の地域で栽培されるので砂漠気候では栽培できないので不適です。

選択肢3. ウの周辺は、雨季と乾季が明瞭な高温の気候であり、焼畑によりキャッサバなどが栽培されている。

不適切

熱帯雨林気候のため一年中降水量が多く、雨季と乾季が明瞭な地域ではありません。

選択肢4. エの周辺は、冬より夏の降水量が多い温暖な気候であり、ブドウなどが栽培されている。

不適切

アフリカ大陸の南西部は寒流のベンゲラ海流の影響で湿った空気が発生しにくく沿岸が乾燥するため夏に雨が降りません。

 

 

参考になった数2

02

地図上の位置から気候帯を判断し、降水の季節配分や気温の特徴と、そこで行われる代表的な農業の対応関係を問う問題です。
緯度や大陸のどの位置にあるかに注目し、気候区分の鉄則と農作物の生育条件(特にオアシス農業や熱帯の作物)が正しく結びついているかを確認しながら、選択肢を一つずつ確認していきましょう。

選択肢1. アの周辺は、降水量の季節変化が少ない冷涼な気候であり、肥沃な土壌をいかして小麦などが栽培されている。

アはウクライナからロシア南部にかけての地域で、亜寒帯(冷帯)などに属します。

年間を通して降水があり冷涼な気候です。

また、この一帯には「チェルノーゼム」と呼ばれる世界有数の肥沃な黒土が分布しており、大規模な小麦栽培が盛んです。

気候・土壌・作物の組み合わせがすべて正しく、これが正解となります。

選択肢2. イの周辺は、1年中乾燥する気候であり、オアシスや灌漑(かんがい)施設を利用してアブラヤシなどが栽培されている。

イはアラビア半島周辺で、一年を通して乾燥する砂漠気候などに属します。

オアシスや灌漑を利用して農業が行われる点までは正しいですが、乾燥地域で栽培される代表的な作物はナツメヤシ(デーツ)です。

アブラヤシは熱帯雨林気候など降水量の多い地域で栽培されるため、不正解となります。

選択肢3. ウの周辺は、雨季と乾季が明瞭な高温の気候であり、焼畑によりキャッサバなどが栽培されている。

ウは赤道直下のアフリカ内陸部(コンゴ盆地など)の地域で、一年を通して高温多雨となる熱帯(熱帯雨林気候)などに属します。

そのため、「雨季と乾季が明瞭」という気候の説明が地点の位置と一致していません。

雨季と乾季が明瞭なのは、その周囲に広がるサバナ気候の特徴であるため、不正解となります。

選択肢4. エの周辺は、冬より夏の降水量が多い温暖な気候であり、ブドウなどが栽培されている。

エは南アフリカ大陸の南西端(ケープタウン周辺)の地域で、温帯(地中海性気候)などに属します。

ブドウの栽培が行われる点は正しいですが、地中海性気候の最大の特徴は夏は乾燥し、冬に降水が多くなることです。

「冬より夏の降水量が多い」という記述は降水パターンが真逆となっているため、不正解となります。

まとめ

地点イ、ウ、エの記述は、それぞれ「アブラヤシ(正しくはナツメヤシ)」「雨季と乾季が明瞭(正しくは年中多雨)」「夏に降水が多い(正しくは冬に多い)」といった、地理の典型的なひっかけが含まれており不正解です。
気候区分とチェルノーゼムでの小麦栽培という、正しい対応関係を述べているアの周辺に関する記述が最も適当であると導き出せます。

参考になった数0