大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問81 (地理総合,地理探究(第4問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問81(地理総合,地理探究(第4問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

エネルギーと産業に関する次の問いに答えよ。

ウェーバーは、工業の立地は原料の性質や製造過程によって異なると考えた。次の資料1中の空欄A~Cには、醤油(しょうゆ)製造、石油精製、ワイン製造のいずれかが当てはまる。工業名とA~Cとの組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

資料1
ウェーバーの工業立地論からみた工業の立地特性

ドイツの経済学者、ウェーバーの考えた原料指数とは、輸送費の観点から各種工業の立地指向を考えるための数値であり、次の式で計算される。

原料指数=特定の産地でのみ産出される原料の重量製品の重量/製品の重量

特徴的な立地を示す工業の製造過程

醤油製造:大豆を煮て小麦を混ぜ、食塩と水を加えて発酵させる。
石油精製:原油を、ガソリン・ナフサ・軽油・重油などに分離する。
ワイン製造:ぶどうを搾(しぼ)り、その果汁を発酵させ、長期間熟成させる。

原料のうち水と容器は、どこでも得られるものとして考えると、
(1)原料指数が1よりかなり大きい場合、原料産地の近くに立地する方が有利である。( A )の工業がこれにあたる。
(2)原料指数がおよそ1の場合、原料産地と消費地のどちらかの近くに立地する方が有利とはいえない。( B )の工業がこれにあたる。
(3)原料指数が1よりかなり小さい場合、消費地の近くに立地する方が有利である。( C )の工業がこれにあたる。
  • 醤油製造:A  石油精製:B  ワイン製造:C
  • 醤油製造:A  石油精製:C  ワイン製造:B
  • 醤油製造:B  石油精製:A  ワイン製造:C
  • 醤油製造:B  石油精製:C  ワイン製造:A
  • 醤油製造:C  石油精製:A  ワイン製造:B
  • 醤油製造:C  石油精製:B  ワイン製造:A

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この過去問の解説 (1件)

01

ウェーバーの工業立地論に基づき、製造過程から各工業に適した立地を判定する問題です。
このような立地論の問題では、「製品をつくる過程で、特定の産地から運ぶ原料よりも、完成品が重くなるか、軽くなるか」を考えるのがコツです。
どこでも手に入る「水」が加わるのか、それとも絞りかすなどの「廃棄分」が出るのかに注目して分類していきましょう。

 

ワイン製造について
ワインはぶどうを搾って果汁を発酵させるため、製造過程でぶどうの皮や種などが不要になります。

つまり、完成した製品よりも、特定の産地で採れる原料(ぶどう)の方が重くなります。

したがって、原料指数が1よりかなり大きくなり、重い原料の輸送費を抑えるために原料産地の近くに立地するAの工業に該当します。

 

石油精製について
石油精製は、原油をガソリンや重油などに分離する工業です。

原油はほとんど無駄なく様々な成分の製品に生まれ変わるため、特定の産地から運ぶ原料(原油)の重量と、製品全体の総重量がほぼ等しくなります。

したがって、原料指数がおよそ1となり、原料産地と消費地のどちらが有利とは一概にいえないBの工業に該当します。

 

醤油製造について
醤油は、大豆や小麦といった特定の産地で採れる原料に、どこでも得られる普遍原料である「水」を大量に加えて製造します。

そのため、特定の原料の重量よりも、水を含んだ完成後の製品の方が重くなります。

したがって、原料指数が1よりかなり小さくなり、重くなった製品の輸送費を抑えるために消費地の近くに立地するCの工業に該当します。

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