大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問91 (地理総合,地理探究(第6問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問91(地理総合,地理探究(第6問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

インド洋とそれをとりまく地域に関する次の問いに答えよ。

インド洋沿岸には、サイクロン(熱帯低気圧)による被害を受けやすい地域が多く分布する。次の図1中の地域ア~エのうち、サイクロンの上陸頻度が最も低い地域として適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

サイクロン(熱帯低気圧)に関する問題です。

 

サイクロンは、コリオリの力が働かない赤道から5度以内の海域で起こることは滅多にありません。サイクロンの上陸頻度が最も低い地域は、赤道付近にあるエです。

 

発生したサイクロン(熱帯低気圧)は貿易風に乗って北半球なら北西へ、南半球なら南西に移動します。ア・イ・ウは、いずれもサイクロンの上陸可能地域です。

選択肢1. ア

誤った選択肢です。

選択肢2. イ

誤った選択肢です。

選択肢3. ウ

誤った選択肢です。

選択肢4. エ

正しい選択肢です。

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02

インド洋沿岸における熱帯低気圧(サイクロン)の発生と襲来地域に関する問題です。
熱帯低気圧の分布を考える上では、「海面水温が高い海域で発生するが、赤道直下(緯度0度〜5度付近)ではコリオリの力(転向力)が働かないため発生・発達しない」という気象の基本原理を思い浮かべるのがコツです。
各地域の緯度に注目して見分けていきましょう。

選択肢1. ア

この地域が面するベンガル湾周辺は、海水温が高くサイクロンが頻発する海域です。
発生したサイクロンは北上または北西に進むため、インド東岸やバングラデシュに上陸して高潮などの甚大な被害をもたらすことで知られています。
したがって、上陸頻度が低いとするのは不正解です。

選択肢2. イ

南半球のこの海域でもサイクロンが発生します。
発生したサイクロンは南方向へカーブしながら進むことが多く、オーストラリア北西部から西部の沿岸地帯にしばしば上陸して暴風雨による被害をもたらします。
したがって、上陸頻度が低いとするのは不正解です。

選択肢3. ウ

南インド洋の低緯度海域(南緯10〜20度付近)で発生したサイクロンは、貿易風に流されて西へと進みます。
その進路上にあるマダガスカル島や、さらに西のアフリカ大陸東岸(モザンビークなど)に上陸して大きな被害をもたらします。

したがって、上陸頻度が低いとするのは不正解です。

選択肢4. エ

この地域は緯度がほぼ0度(赤道直下)に位置しています。
熱帯低気圧が渦を巻いて発達するためには地球の自転によるコリオリの力が必要ですが、赤道付近ではこの力がほとんど働きません
そのためサイクロンは発生・接近しにくく、上陸頻度が低くなります。

まとめ

熱帯低気圧は、南北両半球の緯度5度から25度付近の暖かい海上で多く発生・通過します。
地図上の位置を確認すると、ベンガル湾、オーストラリア沖、南インド洋の地域はいずれもサイクロンの一般的な進路に該当する多発地帯です。
一方で赤道直下の地域はサイクロンが物理的に発達できないため、被害を最も受けにくい地域であると論理的に導き出すことができます。

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