大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問92 (地理総合,地理探究(第6問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問92(地理総合,地理探究(第6問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

インド洋とそれをとりまく地域に関する次の問いに答えよ。

図1中の地域A~Dのうち、稲作で主に(注1)天水田が利用される地域として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
(注1)灌漑(かんがい)施設を用いず、雨水のみに依存する水田。
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この過去問の解説 (2件)

01

インド洋とそれをとりまく地域に関して、稲作で主に天水田が利用される地域として適当でないものを選ぶ問題です。

 

Aは、パキスタンのインダス川流域にあるパンジャーブ地方です。パンジャーブ地方では小麦の生産が有名ですが、灌漑設備を使った米の生産も行われています。降水量は年間500mmほどなので、雨水のみに依存する水田は存在していません。したがって、Aが正解になります。

 

Bは、タイとラオスの国境を流れるメコン川流域です。この地域は熱帯サバナ気候で、豊富な雨水を利用した米の二期作が行われています。

 

Cは、ボルネオ島南部(インドネシア領)です。熱帯雨林気候で、年間を通して豊富な雨水を利用した稲作が行われています。

 

Dは、マダガスカル島北部です。熱帯モンスーン気候で、雨期に豊富な雨水を利用した稲作が行われています。

選択肢1. A

正しい選択肢です。

選択肢2. B

誤った選択肢です。

選択肢3. C

誤った選択肢です。

選択肢4. D

誤った選択肢です。

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02

アジアやアフリカにおける稲作の農業形態と気候条件を結びつける問題です。
このような農業と気候の問題では、その地域の降水量と農業に必要な水分のバランスを考えるのがコツです。
「天水田」は雨水のみに依存するため、必然的に降水量が豊富で雨季が明確な熱帯・モンスーン地域に立地するという基本を押さえて地図を見分けましょう。

選択肢1. A

この地域は、年間を通して降水量が極めて少ない乾燥帯(砂漠・ステップ気候)が広がっています。
そのため、雨水のみに頼る天水田での稲作は不可能であり、外来河川であるインダス川からの大規模な灌漑(かんがい)設備が必須となります。
したがって、天水田が利用される地域として「適当でない」ため、これが正解となります。

選択肢2. B

この地域は熱帯モンスーン気候に属し、雨季には季節風の影響で稲作に十分な降水が得られます。
そのため、東南アジアの伝統的な農業として、雨水に依存した天水田を利用した稲作が盛んに行われている地域の一つです。
したがって、天水田が主に利用される地域として適当であり、不正解です。

選択肢3. C

この地域は赤道付近に位置し、一年を通して降水量が多い熱帯気候が広がっています。
そのため、肥沃な火山灰土と豊富な雨水を活かして、山の斜面などに作られた棚田も含め天水田での稲作が広く行われています。
したがって、天水田が主に利用される地域として適当であり、不正解です。

選択肢4. D

この地域の中央高地や東岸は、貿易風や季節風の影響で降水量が多く、アジア系移民の歴史的背景もあってアフリカ有数の稲作地帯となっています。
ここでも豊富な雨水を利用した天水田での稲作が中心に行われています。
したがって、天水田が主に利用される地域として適当であり、不正解です。

まとめ

稲作、特に天水田での栽培は「生育期に大量の水を必要とする」ため、降水量の多さが絶対条件となります。
パキスタン周辺は極端な乾燥地域であり、インダス川の水を引く人工的な灌漑が不可欠です。
この気候区と農業形態の不一致が理解できれば、正解を導き出すことができます。

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