大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問43 (歴史総合,日本史探究(第2問) 問3)
問題文
レオナさんは、宮崎安貞の『農業全書』と大蔵永常の『綿圃要務(めんぽようむ)』に関する展示解説の内容を、メモにまとめた。メモに関連する事柄として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
メモ
・17世紀末、宮崎安貞は諸国を回り、綿花を含む様々な植物の栽培方法などを、熟練した農業指導者である各地の老農に尋ねた。宮崎はそれらを『農業全書』にまとめ、同書は繰り返し出版された。
・『農業全書』には古くなった記述もあると考えた大蔵永常は、綿作が盛んな地域を回って種々の情報を老農から得た。その情報をまとめて出版した書物が『綿圃要務』である。
・『綿圃要務』は河内の百姓が購入したことが分かっている。
・『綿圃要務』には、大和で始まった綿作が河内・和泉・摂津などで学ばれ、その後、備前・備中や四国に伝わったと書かれている。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問43(歴史総合,日本史探究(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
レオナさんは、宮崎安貞の『農業全書』と大蔵永常の『綿圃要務(めんぽようむ)』に関する展示解説の内容を、メモにまとめた。メモに関連する事柄として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
メモ
・17世紀末、宮崎安貞は諸国を回り、綿花を含む様々な植物の栽培方法などを、熟練した農業指導者である各地の老農に尋ねた。宮崎はそれらを『農業全書』にまとめ、同書は繰り返し出版された。
・『農業全書』には古くなった記述もあると考えた大蔵永常は、綿作が盛んな地域を回って種々の情報を老農から得た。その情報をまとめて出版した書物が『綿圃要務』である。
・『綿圃要務』は河内の百姓が購入したことが分かっている。
・『綿圃要務』には、大和で始まった綿作が河内・和泉・摂津などで学ばれ、その後、備前・備中や四国に伝わったと書かれている。
- 大蔵永常は、動物・植物・鉱物の分類や解説を行った本草学の書物である『農業全書』を意識して、『綿圃要務』を執筆している。
- 宮崎安貞の時代には諸国に熟練した農業指導者が存在したが、大蔵永常の時代にはいなくなっていた。
- 綿作などに関する農業知識の普及には、『農業全書』や『綿圃要務』などの書物の出版も寄与した。
- 綿作は『綿圃要務』の出版までに畿内から中国・四国地方に広まり、幕末には綿花が日本の代表的な輸出品となった。
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