大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問65 (歴史総合,日本史探究(第6問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問65(歴史総合,日本史探究(第6問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

アイさんとマリさんは、20世紀前半を生きた胡桃澤盛(くるみざわもり)の日記の読解に取り組んでいる。二人の会話を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

アイ:胡桃澤盛は1905年、長野県下伊那郡河野村の農家に生まれたんだね。(a)倒閣を掲げたデモ行進に参加したことを示す記述があるけど、彼は当時18歳。今の私たちと同じ年頃だ。
マリ:学校教育がすでに浸透した時代・世代だけど、村には青年会という組織も存在し、年長者が年少者を教育する場となっていたようだね。
アイ:青年会は村政について議論する場でもあったよ。日記には、(b)普通選挙の初実施を前に、青年訓練所設置について話し合った青年会の様子が分かる記述もある。青年訓練所って何だろう?
マリ:義務教育を終えた16~20歳の男子が、「善良ナル公民タルノ教養」を身につけるための学科と軍事教練によって、心身ともに「健全ナル国民」となるよう求められたみたい。
アイ:1923年からの胡桃澤の日記が公刊されているけれど、実に多くの雑誌や本の名前が出てきて驚くよ。(c)1920年代の分を読み進めただけでも、様々な文化や娯楽が普及していることが分かるね。
マリ:日記には、(d)満洲移民に関わる記事も見られるね。村会議員から村長となった胡桃澤は、開拓民を送り出し悲惨な目に遭わせた責任を痛感したようだ。
アイ:私は、その後の農村が気になるな。特に、(e)日本が復興期から高度経済成長期を迎えて、農業を担う人たちがどのように変わるのかを調べてみるよ。

下線部(e)に関連して、アイさんが作成した表を基に話し合う中で二人が立てた問いが、あ・いである。問いあ・いと、それぞれについての考察として最も適当なものW~Zとについて、組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

問い
あ  表の時期に見られる農業就業者の総数が変化した背景には何があったのか。
い  表の1955年から1965年にかけて、15~19歳の農業就業者率が大きく変化したのはなぜか。

考察
W  米の生産調整を目的とした減反政策が、農家で必要とされる労働力に影響を与えた背景の一つだと考えられる。
X  経営規模を拡大し農業の近代化を目指す法律の制定や、農業の機械化が、農家で必要とされる労働力に影響を与えた背景の一つだと考えられる。
Y  鉄鋼などの重要産業に資金や資材を集中投下する政策により、大都市の工場での労働に、農村の青少年が多く従事したと考えられる。
Z  労働力不足を補うため行われた集団就職により、大都市の商工業に農村の青少年が多く従事したと考えられる。
問題文の画像
  • あ ― W  い ― Y
  • あ ― W  い ― Z
  • あ ― X  い ― Y
  • あ ― X  い ― Z

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