共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問42 (歴史総合,日本史探究(第2問) 問2)

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問題

共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問42(歴史総合,日本史探究(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

カオルさんとシュンさんは、日本における争いごとの裁定や法の整備の歴史について調べることにした。次の会話を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

カオル:図は江戸時代末期の絵馬に描かれた絵を模写したものだ。a 『隋書』倭国伝には、倭国で図のような裁定方法が行われていると記されているよ。
シュン:中世でも図とよく似た湯起請という裁定方法があるらしいね。
カオル:いずれも呪術的な方法だよね。他方で人々が自分たち自身の力で問題解決を図ろうとする動きも出てくるみたい。
シュン:自力での解決だね。それって、争いを調停し解決に導く強い政治権力が存在しない時代に目立つよね。
カオル:そうだね。でも、やがてb 戦国大名の時代には、裁定方法が大きく変化するね。

下線部bに関連して、二人は分国法の中に争いごとの裁定について記した一節(資料1)を見つけた。資料1に関して述べた文あ~えについて、正しいものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

資料1
用水のことは、慣例通りにせよ。上流の人がそれまでの用水の流路を妨げたりしてはいけない。また、上流と下流の人が、相互に慣例を根拠に流路をめぐって争った場合は、それぞれの主張に証拠が無くて主張の正否を判断できなければ、万民を育むという趣旨から用水を通せ。

あ  慣例を踏まえて、争いごとが生じないようにしている。
い  慣例とは別に、争いごとの裁定は神に委ねるものとしている。
う  争いの当事者双方の主張が異なる際の裁定基準を定めている。
え  争いの当事者双方が処罰される規定を喧嘩両成敗法により定めている。
問題文の画像
  • あ・う
  • あ・え
  • い・う
  • い・え

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この過去問の解説 (3件)

01

正しい組み合わせは あ・う となります。

 

あ 慣例を踏まえて、争いごとが生じないようにしている。

 

資料1冒頭に「用水のことは、慣例通りにせよ。」とあることから、慣例を踏まえて争いを防ごうとしていることがわかります。

 

い 慣例とは別に、争いごとの裁定は神に委ねるものとしている。

 

資料1中に、争いごとの裁定を神に委ねるという記述はないため、誤りです。

 

う 争いの当事者双方の主張が異なる際の裁定基準を定めている。

 

資料1には、双方の主張に証拠が無く、主張が異なった場合には「万民を育むという趣旨から用水を通せ。」とあります。

 

え 争いの当事者双方が処罰される規定を喧嘩両成敗法により定めている。

 

資料1では喧嘩両成敗法についての内容は無いため、誤りです。

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02

あ  慣例を踏まえて、争いごとが生じないようにしている。

正しい文章です。「用水のことは、慣例通りにせよ。」と書かれています。

 

い  慣例とは別に、争いごとの裁定は神に委ねるものとしている。

「争いごとの裁定は神に委ねるもの」とは書かれていないので、この文章は誤りです。

 

う  争いの当事者双方の主張が異なる際の裁定基準を定めている。
正しい文章です。「万民を育むという趣旨から用水を通せ。」と書かれています。

 

え  争いの当事者双方が処罰される規定を喧嘩両成敗法により定めている。

喧嘩両成敗法については書かれていないので、この文章は誤りです。

 

よって、正解は あ・う になります。


 

 

選択肢1. あ・う

正しい選択肢です。

選択肢2. あ・え

誤った選択肢です。

選択肢3. い・う

誤った選択肢です。

選択肢4. い・え

誤った選択肢です。

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03

資料1では、まずこれまでの慣例を守ることを基本とし、争いが起きにくいようにしています。

さらに、上流と下流の人の主張が食い違い、どちらが正しいか判断できない場合には、用水を通すという裁定基準も示しています。

選択肢1. あ・う

正解です。

 

「あ」

これは正しい内容です。

資料1の冒頭には、「用水のことは、慣例通りにせよ」とあります。

つまり、それまで行われてきた水の使い方や流路を守らせることで、新たな争いが起こらないようにしています。

また、上流の人が勝手に水の流れを妨げることも禁止しています。

 

「い」

これは誤りです。

資料1には、神に判断を任せるとは書かれていません。

むしろ、双方に証拠がなく、どちらの主張が正しいか判断できない場合には、「万民を育む」という考えから用水を通すと定めています。

つまり、呪術的な方法ではなく、戦国大名が具体的な基準を設けて裁定しています。

 

「う」

これは正しい内容です。

資料1では、上流と下流の人がそれぞれ慣例を根拠に争い、しかも双方に十分な証拠がない場合には、人々の生活や農業に必要な水を通すことを優先するとしています。

このように、双方の主張が対立した場合にどう判断するかという基準が決められています。

 

「え」

これは誤りです。

喧嘩両成敗法とは、けんかをした双方を処罰するという考え方です。

しかし、資料1はけんかの処罰について定めたものではありません。

用水をめぐる争いをどのように解決するかについて定めています。

そのため、喧嘩両成敗法について述べた文ではありません。

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