共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問41 (歴史総合,日本史探究(第2問) 問1)
問題文
カオルさんとシュンさんは、日本における争いごとの裁定や法の整備の歴史について調べることにした。次の会話を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)
カオル:図は江戸時代末期の絵馬に描かれた絵を模写したものだ。a 『隋書』倭国伝には、倭国で図のような裁定方法が行われていると記されているよ。
シュン:中世でも図とよく似た湯起請という裁定方法があるらしいね。
カオル:いずれも呪術的な方法だよね。他方で人々が自分たち自身の力で問題解決を図ろうとする動きも出てくるみたい。
シュン:自力での解決だね。それって、争いを調停し解決に導く強い政治権力が存在しない時代に目立つよね。
カオル:そうだね。でも、やがてb 戦国大名の時代には、裁定方法が大きく変化するね。
下線部aに関連して、図のような裁定方法に関して述べた文あ・いの正誤の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
あ 図のような裁定方法とは、熱湯に手を入れて、神に真偽の判断を仰ぐものである。
い 図のような裁定方法が行われた時期には、女性の特徴を示す土製品を用いて、豊かな収穫や集団の繁栄を祈る風習もあった。
カオル:図は江戸時代末期の絵馬に描かれた絵を模写したものだ。a 『隋書』倭国伝には、倭国で図のような裁定方法が行われていると記されているよ。
シュン:中世でも図とよく似た湯起請という裁定方法があるらしいね。
カオル:いずれも呪術的な方法だよね。他方で人々が自分たち自身の力で問題解決を図ろうとする動きも出てくるみたい。
シュン:自力での解決だね。それって、争いを調停し解決に導く強い政治権力が存在しない時代に目立つよね。
カオル:そうだね。でも、やがてb 戦国大名の時代には、裁定方法が大きく変化するね。
下線部aに関連して、図のような裁定方法に関して述べた文あ・いの正誤の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
あ 図のような裁定方法とは、熱湯に手を入れて、神に真偽の判断を仰ぐものである。
い 図のような裁定方法が行われた時期には、女性の特徴を示す土製品を用いて、豊かな収穫や集団の繁栄を祈る風習もあった。
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問題
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共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問41(歴史総合,日本史探究(第2問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
カオルさんとシュンさんは、日本における争いごとの裁定や法の整備の歴史について調べることにした。次の会話を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)
カオル:図は江戸時代末期の絵馬に描かれた絵を模写したものだ。a 『隋書』倭国伝には、倭国で図のような裁定方法が行われていると記されているよ。
シュン:中世でも図とよく似た湯起請という裁定方法があるらしいね。
カオル:いずれも呪術的な方法だよね。他方で人々が自分たち自身の力で問題解決を図ろうとする動きも出てくるみたい。
シュン:自力での解決だね。それって、争いを調停し解決に導く強い政治権力が存在しない時代に目立つよね。
カオル:そうだね。でも、やがてb 戦国大名の時代には、裁定方法が大きく変化するね。
下線部aに関連して、図のような裁定方法に関して述べた文あ・いの正誤の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
あ 図のような裁定方法とは、熱湯に手を入れて、神に真偽の判断を仰ぐものである。
い 図のような裁定方法が行われた時期には、女性の特徴を示す土製品を用いて、豊かな収穫や集団の繁栄を祈る風習もあった。
カオル:図は江戸時代末期の絵馬に描かれた絵を模写したものだ。a 『隋書』倭国伝には、倭国で図のような裁定方法が行われていると記されているよ。
シュン:中世でも図とよく似た湯起請という裁定方法があるらしいね。
カオル:いずれも呪術的な方法だよね。他方で人々が自分たち自身の力で問題解決を図ろうとする動きも出てくるみたい。
シュン:自力での解決だね。それって、争いを調停し解決に導く強い政治権力が存在しない時代に目立つよね。
カオル:そうだね。でも、やがてb 戦国大名の時代には、裁定方法が大きく変化するね。
下線部aに関連して、図のような裁定方法に関して述べた文あ・いの正誤の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
あ 図のような裁定方法とは、熱湯に手を入れて、神に真偽の判断を仰ぐものである。
い 図のような裁定方法が行われた時期には、女性の特徴を示す土製品を用いて、豊かな収穫や集団の繁栄を祈る風習もあった。
- あ — 正 い — 正
- あ — 正 い — 誤
- あ — 誤 い — 正
- あ — 誤 い — 誤
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この過去問の解説 (3件)
01
正しい選択肢は あ―正 い―誤 です。
あ 図のような裁定方法とは、熱湯に手を入れて、神に真偽の判断を仰ぐものである。
正しい記述です。
図は、6世紀から7世紀初頭の日本で行われた盟神探湯(くかたち)と呼ばれる裁定方法です。熱湯に手を入れ、火傷やただれの有無で有罪か無罪かを判定しました。
い 図のような裁定方法が行われた時期には、女性の特徴を示す土製品を用いて、豊かな収穫や集団の繁栄を祈る風習もあった。
誤った記述です。
「女性の特徴を示す土製品」とは、土偶を表していると考えられます。土偶は縄文時代の風習で、6世紀から7世紀初頭に行われた盟神探湯とは時期が合いません。
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02
あ 図のような裁定方法とは、熱湯に手を入れて、神に真偽の判断を仰ぐものである。
正しい文章です。古墳時代に行われた盟神探湯に関する記述です。
い 図のような裁定方法が行われた時期には、女性の特徴を示す土製品を用いて、豊かな収穫や集団の繁栄を祈る風習もあった。
女性の特徴を示す土製品とは、土偶のことです。土偶は縄文時代に作られているので、この文章は誤りです。
よって、正解は あ — 正 い — 誤 になります。
誤った選択肢です。
正しい選択肢です。
誤った選択肢です。
誤った選択肢です。
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03
『隋書』倭国伝には、争いごとの真偽を確かめるため、熱湯に手を入れ、その結果によって神の判断を仰ぐ方法が行われていたことが記されています。
一方、女性の特徴を表した土製品を使って豊かな収穫などを祈った風習は、主に縄文時代の土偶に関するもので、時代が異なります。
正解です。
「あ」
これは正しい内容です。
古代には、争いごとの真偽を人の判断だけではなく、神の判断に任せる方法がありました。
その一つが、熱湯に手を入れさせ、やけどの状態などによって正しいかどうかを判断する方法です。
このような裁定方法は、盟神探湯(くかたち)などと呼ばれます。
問題文にある中世の「湯起請」も、熱湯を利用して神の判断を仰ぐという点で、よく似た方法です。
「い」
これは誤りです。
女性の特徴を表した土製品とは、主に縄文時代の土偶を指します。
土偶は、豊かな実りや子孫繁栄などを願う祈りに使われたと考えられています。
しかし、『隋書』倭国伝が伝える倭国の様子は、6世紀末から7世紀初めごろです。
縄文時代とは大きく時代が離れています。
そのため、図のような裁定方法が行われていた時期と、土偶が盛んに作られていた時期を同じとすることはできません。
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