共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問77 (地理総合,地理探究(第3問) 問4)
問題文
世界の自然環境と自然災害に関する次の問いに答えよ。
次の図5は、インドネシアのある地域における過去の土地利用の変化を示したものである。図5に関することがらについて述べた文章中の下線部①〜④のうちから、適当でないものを一つ選べ。
図5中の天然林・二次林(密)では、毎年数か月間にわたって冠水することで微生物の働きが抑制され、泥炭と呼ばれる未分解の有機物が堆積している。このような泥炭が厚く堆積した泥炭湿地林は、熱帯雨林の中でも特異な土地条件のため開発を免(まぬが)れていた。しかし、図5をみると1979年から2006年までの間に天然林・二次林(密)が減少していることが分かる。沿海部ではアブラヤシ林・農地と二次林(疎)が拡大し、① 内陸側ではアカシア林が拡大したことが分かる。紙や植物油の原料を栽培する大規模なプランテーションの造成は、② 希少な動植物の個体数減少につながった。
泥炭湿地林の農地開発は、③ 排水路建設などによる土地の乾燥化を伴う。また、農地整備のために火入れが行われることも多く、火災を引き起こす要因になっている。泥炭の焼失は、④ 地中に蓄積される炭素量の増加をもたらし、地球規模の環境問題も引き起こしている。
次の図5は、インドネシアのある地域における過去の土地利用の変化を示したものである。図5に関することがらについて述べた文章中の下線部①〜④のうちから、適当でないものを一つ選べ。
図5中の天然林・二次林(密)では、毎年数か月間にわたって冠水することで微生物の働きが抑制され、泥炭と呼ばれる未分解の有機物が堆積している。このような泥炭が厚く堆積した泥炭湿地林は、熱帯雨林の中でも特異な土地条件のため開発を免(まぬが)れていた。しかし、図5をみると1979年から2006年までの間に天然林・二次林(密)が減少していることが分かる。沿海部ではアブラヤシ林・農地と二次林(疎)が拡大し、① 内陸側ではアカシア林が拡大したことが分かる。紙や植物油の原料を栽培する大規模なプランテーションの造成は、② 希少な動植物の個体数減少につながった。
泥炭湿地林の農地開発は、③ 排水路建設などによる土地の乾燥化を伴う。また、農地整備のために火入れが行われることも多く、火災を引き起こす要因になっている。泥炭の焼失は、④ 地中に蓄積される炭素量の増加をもたらし、地球規模の環境問題も引き起こしている。
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問題
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共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問77(地理総合,地理探究(第3問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
世界の自然環境と自然災害に関する次の問いに答えよ。
次の図5は、インドネシアのある地域における過去の土地利用の変化を示したものである。図5に関することがらについて述べた文章中の下線部①〜④のうちから、適当でないものを一つ選べ。
図5中の天然林・二次林(密)では、毎年数か月間にわたって冠水することで微生物の働きが抑制され、泥炭と呼ばれる未分解の有機物が堆積している。このような泥炭が厚く堆積した泥炭湿地林は、熱帯雨林の中でも特異な土地条件のため開発を免(まぬが)れていた。しかし、図5をみると1979年から2006年までの間に天然林・二次林(密)が減少していることが分かる。沿海部ではアブラヤシ林・農地と二次林(疎)が拡大し、① 内陸側ではアカシア林が拡大したことが分かる。紙や植物油の原料を栽培する大規模なプランテーションの造成は、② 希少な動植物の個体数減少につながった。
泥炭湿地林の農地開発は、③ 排水路建設などによる土地の乾燥化を伴う。また、農地整備のために火入れが行われることも多く、火災を引き起こす要因になっている。泥炭の焼失は、④ 地中に蓄積される炭素量の増加をもたらし、地球規模の環境問題も引き起こしている。
次の図5は、インドネシアのある地域における過去の土地利用の変化を示したものである。図5に関することがらについて述べた文章中の下線部①〜④のうちから、適当でないものを一つ選べ。
図5中の天然林・二次林(密)では、毎年数か月間にわたって冠水することで微生物の働きが抑制され、泥炭と呼ばれる未分解の有機物が堆積している。このような泥炭が厚く堆積した泥炭湿地林は、熱帯雨林の中でも特異な土地条件のため開発を免(まぬが)れていた。しかし、図5をみると1979年から2006年までの間に天然林・二次林(密)が減少していることが分かる。沿海部ではアブラヤシ林・農地と二次林(疎)が拡大し、① 内陸側ではアカシア林が拡大したことが分かる。紙や植物油の原料を栽培する大規模なプランテーションの造成は、② 希少な動植物の個体数減少につながった。
泥炭湿地林の農地開発は、③ 排水路建設などによる土地の乾燥化を伴う。また、農地整備のために火入れが行われることも多く、火災を引き起こす要因になっている。泥炭の焼失は、④ 地中に蓄積される炭素量の増加をもたらし、地球規模の環境問題も引き起こしている。
- ①
- ②
- ③
- ④
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この過去問の解説 (2件)
01
① 内陸側ではアカシア林が拡大
正しい文章です。2006年の図を見れば分かります。
② 希少な動植物の個体数減少につながった
正しい文章です。具体的には、スマトラサイやオランウータンなどが挙げられます。
③ 排水路建設などによる土地の乾燥化
正しい文章です。泥炭地を農地化するには、排水路建設などで土地を乾燥させる必要があります。乾燥することで土壌が劣化して、砂漠化につながる危険があります。
④ 地中に蓄積される炭素量の増加
泥炭の焼失によって、地中に堆積される炭素量は減少します。増加するのは、大気中の二酸化炭素量です。
この文章は誤りです。選択肢としては正解です。
よって、正解は ④ になります。
誤った選択肢です。
誤った選択肢です。
誤った選択肢です。
正しい選択肢です。
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02
泥炭湿地には、長い年月をかけて分解されなかった植物などがたまり、大量の炭素が蓄えられています。
この泥炭が火災などで焼失すると、蓄えられていた炭素が二酸化炭素として大気中に放出されます。
そのため、地中に蓄積される炭素量は増えるのではなく、減少します。
適切です。
図5では、1979年から2006年にかけて天然林・二次林が減り、内陸側ではアカシア林が広がっています。
アカシアは、紙の原料となるパルプをつくるために大規模に栽培されることがあります。
そのため、天然の森林が伐採され、その土地がアカシアのプランテーションへ変えられたことが読み取れます。
適切です。
天然林を伐採して、アブラヤシやアカシアなど一種類の作物を大規模に栽培すると、もともと森林にすんでいた動植物の生息場所が失われます。
その結果、希少な動植物を含め、生息できる個体数が減少することがあります。
つまり、大規模なプランテーションの造成は、生物の多様性を失わせる原因の一つになります。
適切です。
泥炭湿地は、水を多く含んだ湿った土地です。
この土地を農地として利用するには、排水路をつくって水を外へ流し、土地を乾燥させる必要があります。
しかし、泥炭が乾燥すると燃えやすくなり、大規模な火災が起こる危険も高まります。
適当ではありません。
泥炭には、植物などに由来する大量の炭素が地中に蓄えられています。
泥炭が火災で燃えると、その炭素が二酸化炭素などとして大気中に放出されます。
そのため、泥炭の焼失によって地中の炭素量は増えるのではなく、減少します。
さらに、大気中の二酸化炭素が増えることで、地球温暖化を進める原因にもなります。
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