大学入学共通テスト（地理歴史） 過去問
令和6年度（2024年度）本試験
問91 (地理B（第5問） 問2)

●問題のポイント

島根県石見地方の衣料品・身回（みのまわり）品、娯楽・レジャー、食料品の主な購買・利用先を表した地図カ～クと項目名の組み合わせで正しいものを選ぶという問題です。

●解答

カ～クの購買・利用先を示した地図の特徴を見てみましょう。

「カ」は、購買・利用先が自地区である割合が25％以上の地区がほとんどです。これは長距離の移動をしなくても購入できるものですから、「食料品」と考えられます。

「キ」はすべての地区で、購買・利用先が自地区である割合25％未満になっていて、出雲市、三次市、広島市まで移動しています。このように長距離を移動するは「娯楽・レジャー」と考えられます。

主なレジャー施設や観光施設を見ると、広島市には広島城などの多くの観光施設があります。

また、三次市には妖怪博物館、出雲市には出雲大社などがあります。

「ウ」は、購買・利用先が自地区である割合が25％以上の地区が少なくなっています。また、市の中心や大きな都市（出雲市、三次市、広島市）に矢印が集まっていることから、ショッピングモールや百貨店への買い物が考えられます。「衣料品・身回品」と考えてよいでしょう。

以上のことから「衣料品・身回品：カ　娯楽・レジャー：キ　食料品：カ」が正解となります。

正しい組合せは、
「衣料品・身回品：ク 娯楽・レジャー：キ 食料品：カ」です。

カ

・濃い灰色（自地区で25％以上購入）が多い
→日常的で近距離で済む買い物を表します。

・他地区への矢印は短く本数も少ない
→広域へわざわざ出かける必要がない品目になります。
⇒地元で最も購入される「食料品」に該当します。

キ

・広島市・出雲市・山口市など遠方の都市へ太い矢印が集中
→高次のサービスや娯楽施設を求めて県域を越えて移動しています。

・自地区購入割合は示されていない（常に他地区利用）
⇒旅行やイベントなどを含む「娯楽・レジャー」に該当します。

ク

・矢印の向きは広島市・三次市・出雲市など中・大都市が中心
→専門店や大型商業施設が立地する都市へ買い物に出向くことを示します。

・自地区購入（灰色）の面積はカより小さく、キより大きい
→日用品よりは高次、娯楽よりは身近な品目となります。
⇒都市の百貨店・ショッピングモールで購入する「衣料品・身回品」に該当します。