大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問15 (歴史総合,世界史探究(第2問) 問7)
問題文
富田さんのグループは、次の図1・2を参考にしながら、バンコクの変容について発表するために話し合っている。
富田:図1と図2では、随分と大きな変化があります。例えば、仏教寺院の数が増加したり、城壁の内部でも外部でも道路が整備されたりして、市街地が城壁外に大きく拡大しています。
ムサ:主にチャオプラヤ川の東岸に沿って、北と東南に新しく道路と水路が拡大しているように見えますが、図1の時代には、城壁外の東側には何もなかったのでしょうか。
富田:人があまり住んでいない原野や湿地帯が広がっていました。人の移動が制限されるため、城壁と合わせて防衛機能を担っていたそうです。
古川:ラタナコーシン朝が成立した時期の人々が、首都バンコクの防衛を強く意識したのは、( エ )記憶が残っていたためなのでしょう。
富田:図1と図2の時代の間に、城壁と並行して走る運河のさらに外側に、パドゥンクルンカセーム運河が建設されました。また、諸外国との貿易も一因となって、市街地が拡大するなど、徐々に開発が進んでいき、都市が成長しました。
古川:この間に、対外関係で大きな変化がありました。その変化を受けて、図1に見られなかった施設が、図2には新しく見られるようになります。
富田:図1と図2を比較すると、対外関係の変化がそのまま反映された所だけでなく、その変化によって引き起こされたタイの社会的・経済的変化が表れている所もありますね。
三つのグループの発表を聞いた生徒たちは、発表で取り上げられた都市の中から二つを選んで、発表内容や、これまで学んだことを踏まえて考察し、その結果をメモにまとめた。それぞれのメモの正誤について述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
佐藤さんのメモ
バンコクと都市( ア )は、国際都市でもあり、一方は、インドシナ戦争の休戦協定締結の会場となり、他方は、第二次世界大戦中に、対日処理方針を議論した会談の会場となった。
中原さんのメモ
バンコクと都市( ウ )は、一方は、対外貿易が発展の一因になり、他方は、西欧との結び付きを意識して建設されるなど、いずれも外国との関わりが都市の歴史に強く影響していた。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問15(歴史総合,世界史探究(第2問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
富田さんのグループは、次の図1・2を参考にしながら、バンコクの変容について発表するために話し合っている。
富田:図1と図2では、随分と大きな変化があります。例えば、仏教寺院の数が増加したり、城壁の内部でも外部でも道路が整備されたりして、市街地が城壁外に大きく拡大しています。
ムサ:主にチャオプラヤ川の東岸に沿って、北と東南に新しく道路と水路が拡大しているように見えますが、図1の時代には、城壁外の東側には何もなかったのでしょうか。
富田:人があまり住んでいない原野や湿地帯が広がっていました。人の移動が制限されるため、城壁と合わせて防衛機能を担っていたそうです。
古川:ラタナコーシン朝が成立した時期の人々が、首都バンコクの防衛を強く意識したのは、( エ )記憶が残っていたためなのでしょう。
富田:図1と図2の時代の間に、城壁と並行して走る運河のさらに外側に、パドゥンクルンカセーム運河が建設されました。また、諸外国との貿易も一因となって、市街地が拡大するなど、徐々に開発が進んでいき、都市が成長しました。
古川:この間に、対外関係で大きな変化がありました。その変化を受けて、図1に見られなかった施設が、図2には新しく見られるようになります。
富田:図1と図2を比較すると、対外関係の変化がそのまま反映された所だけでなく、その変化によって引き起こされたタイの社会的・経済的変化が表れている所もありますね。
三つのグループの発表を聞いた生徒たちは、発表で取り上げられた都市の中から二つを選んで、発表内容や、これまで学んだことを踏まえて考察し、その結果をメモにまとめた。それぞれのメモの正誤について述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
佐藤さんのメモ
バンコクと都市( ア )は、国際都市でもあり、一方は、インドシナ戦争の休戦協定締結の会場となり、他方は、第二次世界大戦中に、対日処理方針を議論した会談の会場となった。
中原さんのメモ
バンコクと都市( ウ )は、一方は、対外貿易が発展の一因になり、他方は、西欧との結び付きを意識して建設されるなど、いずれも外国との関わりが都市の歴史に強く影響していた。
- 佐藤さんのみ正しい。
- 中原さんのみ正しい。
- 二人とも正しい。
- 二人とも誤っている。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説
前の問題(問14)へ
令和7年度(2025年度)本試験 問題一覧
次の問題(問16)へ