共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問24 (歴史総合,世界史探究(第4問) 問3)

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問題

共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問24(歴史総合,世界史探究(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

歴史上に見られた様々な「帝国」のあり方について、生徒たちが資料に基づいて探究している。次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

次の授業では、生徒たちが図書室で見つけた本について話し合っている。

田口:ムガル帝国期のグジャラート地方について書かれた本を見つけたよ。このページ(資料3)を見てくれるかな。

資料3
省略
(R. Parikh, et al., Gujaratno Rajkiy ane Sanskritik Itihas)

坂本:ムガル帝国ってイスラーム王朝だったよね。なぜヒンドゥー教の神々も拝まれていたのかな。
田口:ムガル帝国最盛期の皇帝の一人アクバルは、広大な領土を持つ帝国の様々な宗教文化を尊重する融和政策をとったんだ。これによって、ヒンドゥー教の諸宗派も大いに発展した。シャー=ジャハーンの治世でも、長男のダーラー=シコーが、スーフィズムとウパニシャッド哲学とが共通していると考え、様々なヒンドゥー教の経典を、ペルシア語に翻訳したそうだよ。
坂本:でも、シャー=ジャハーンの後に皇帝になったのは、ダーラー=シコーと対照的な思想を持ったアウラングゼーブだったよね。
田口:そうだね。a アウラングゼーブの治世においては、ムガル帝国の文化や政治を考える上で、重要な変化があったんだ。

下線部aについて述べた文として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
  • インド=イスラーム文化が最盛期を迎え、タージ=マハルが建立された。
  • 偶像崇拝を禁止するシク教が、ナーナクによって創始された。
  • デリー=スルタン朝最後の王朝であるロディー朝が打倒された。
  • ムガル帝国の領土は最大となったが、各地で対抗勢力が強まった。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も適当なのは、「ムガル帝国の領土は最大となったが、各地で対抗勢力が強まった。」です。

選択肢1. インド=イスラーム文化が最盛期を迎え、タージ=マハルが建立された。

タージ=マハルを建てたのは、アウラングゼーブの父であるシャー=ジャハーンです。

シャー=ジャハーンの時代には、ムガル建築をはじめとするインド=イスラーム文化が大きく発展しました。

そのため、アウラングゼーブの治世を説明した文としては時代がずれています。

選択肢2. 偶像崇拝を禁止するシク教が、ナーナクによって創始された。

シク教を始めたナーナクは、15世紀後半から16世紀前半に活動した人物です。

アウラングゼーブが皇帝となったのは17世紀後半なので、シク教の創始はそれよりかなり前です。

また、アウラングゼーブの時代には、ムガル帝国とシク教徒との対立が強まるようになりました。

選択肢3. デリー=スルタン朝最後の王朝であるロディー朝が打倒された。

ロディー朝を倒したのは、ムガル帝国を建てたバーブルです。

1526年のパーニーパットの戦いでバーブルがロディー朝を破り、ムガル帝国が成立しました。

これはアウラングゼーブの治世より100年以上前の出来事です。

選択肢4. ムガル帝国の領土は最大となったが、各地で対抗勢力が強まった。

正解です。

アウラングゼーブは南インドへの征服を進め、ムガル帝国の領土を最大規模まで広げました。

しかし、長い戦争によって財政への負担が増えたうえ、宗教政策などへの反発も強まりました。

特に西インドではマラーターが勢力を伸ばし、ほかにもシク教徒などが抵抗しました。

つまり、領土が広がった一方で、帝国を支える力はしだいに弱くなっていったことが重要です。

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02

アウラングゼーブの治世における出来事を選ぶ問題です。

選択肢1. インド=イスラーム文化が最盛期を迎え、タージ=マハルが建立された。

タージ=マハルが建立されたのはシャー・ジャハーンの治世なので、この選択肢は誤りです。

選択肢2. 偶像崇拝を禁止するシク教が、ナーナクによって創始された。

シク教が創始されたのは15世紀末です。ムガル帝国は1526年にバーブルによって建国されているので、この選択肢は誤りです。

選択肢3. デリー=スルタン朝最後の王朝であるロディー朝が打倒された。

ロディー朝がバーブルによって打倒されたのは1526年なので、この選択肢は誤りです。

選択肢4. ムガル帝国の領土は最大となったが、各地で対抗勢力が強まった。

正しい文章です。アウラングゼーブはヒンドゥー教徒に過酷な弾圧をして、各地で対抗勢力が強まりました。

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