共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問30 (歴史総合,世界史探究(第5問) 問3)

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問題

共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問30(歴史総合,世界史探究(第5問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史探究の授業で、「税制度と社会変容」というテーマについて、発表に向けた班別学習を行った。各班の活動に関連した次の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

3班は、ヨーロッパの関税について調べ、ドイツの経済学者リストがまとめた請願書(資料2)を見つけた。資料2を参考にしつつ、リストの主張に合致すると考えられる文あ・いと、それと同様の考えや背景があると推測される事例X・Yとについて、最も適当なものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

資料2
ドイツでは、関税と通行税を取る38の境界線が、域内の交通を麻痺(まひ)させています。あたかも人間の四肢が縛られ、血液が他の臓器に流れないのと同様の作用を引き起こしています。ハンブルクからオーストリアへ、10に及ぶ諸邦を横切る際に、それぞれの関税規則を調査し、通過関税を支払わねばなりません。ここに署名をした忠実なる者は、崇高なるドイツ連邦議会に謹んでお願いいたします。
1.ドイツ域内の関税を廃止すること。
2.ドイツ以外の諸国民がヨーロッパで通商の自由原則を承認するまで、彼らに対して共通の関税を設定すること。
(Deutsche Geschichte in Quellen und Darstellung)

リストの主張
あ  諸外国が通商の自由を認めているので、後発国のドイツ諸邦はドイツ以外の国々に対して、関税を撤廃すべきである。
い  諸外国が通商の自由を認めていないので、後発国のドイツ諸邦はドイツ以外の国々に対して、共通して関税をかけるべきである。

事例
X  コブデンやブライトらによって主張された穀物輸入に関する政策
Y  南北戦争直前のアメリカ合衆国北部諸州で主張された貿易政策
  • あ — X
  • あ — Y
  • い — X
  • い — Y

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この過去問の解説 (2件)

01

リストの考え方のポイントは、国内では関税をなくし、外国に対しては関税をかけることです。

選択肢4. い — Y

正解です。

「い」は、資料2にある「ドイツ以外の国々に対して共通の関税を設定する」という内容と一致します。

リストは、ドイツのような後発国が工業を発展させるには、先に工業化した外国との競争から国内産業を関税で守る必要があると考えました。

Yの南北戦争前のアメリカ合衆国北部でも、工業を守るために保護関税を求める政策が支持されていました。

 

Xのコブデンやブライトは、イギリスで穀物法の廃止と自由貿易を主張した人物です。

リストの保護貿易的な考えとは異なります。

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02

リストの主張

い  諸外国が通商の自由を認めていないので、後発国のドイツ諸邦はドイツ以外の国々に対して、共通して関税をかけるべきである。 が当てはまります。

「2.ドイツ以外の諸国民がヨーロッパで通商の自由原則を承認するまで、彼らに対して共通の関税を設定すること。」の部分に相当します。

 

事例

Y  南北戦争直前のアメリカ合衆国北部諸州で主張された貿易政策 が当てはまります。

北部諸州は、保護貿易を主張していました。イギリスなどの外国製品に高い関税を課して、国内産業を強くする方法です。

 

X  コブデンやブライトらによって主張された穀物輸入に関する政策

コブデンやブライトらは自由貿易を推進しました。その結果、イギリスでは1846年に穀物法が廃止されました。

 

よって、正解は い — Y になります。

 

選択肢1. あ — X

誤った選択肢です。

選択肢2. あ — Y

誤った選択肢です。

選択肢3. い — X

誤った選択肢です。

選択肢4. い — Y

正しい選択肢です。

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