共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問38 (歴史総合,日本史探究(第1問) 問6)
問題文
ある授業において、各班で、災害への対応や、災害後の社会について、発展的に考えてみることにした。
1班は、近代日本の水害と森林保全について調べ、レポート2を作成した。レポート2から読み取れる事柄や、その背景に関して述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
レポート2
日本では江戸時代以来、森林の伐採が進み、各地ではげ山が見られた。その結果、明治時代には大規模な洪水が各地で相次いだ。これに対して政府は、オランダ人技師のデ=レーケをはじめとするお雇い外国人の意見を聞きながら、森林や河川の保全に取り組んだ。
製糸業などの発展に伴って、燃料用の木材の生産量が増加したが、産業革命の過程で主要なエネルギー源が変化したことにより、1900年頃から燃料用の木材の生産量は減少した。これによって、森林資源の減少に一定の歯止めがかけられた。
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問題
共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問38(歴史総合,日本史探究(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
ある授業において、各班で、災害への対応や、災害後の社会について、発展的に考えてみることにした。
1班は、近代日本の水害と森林保全について調べ、レポート2を作成した。レポート2から読み取れる事柄や、その背景に関して述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
レポート2
日本では江戸時代以来、森林の伐採が進み、各地ではげ山が見られた。その結果、明治時代には大規模な洪水が各地で相次いだ。これに対して政府は、オランダ人技師のデ=レーケをはじめとするお雇い外国人の意見を聞きながら、森林や河川の保全に取り組んだ。
製糸業などの発展に伴って、燃料用の木材の生産量が増加したが、産業革命の過程で主要なエネルギー源が変化したことにより、1900年頃から燃料用の木材の生産量は減少した。これによって、森林資源の減少に一定の歯止めがかけられた。
- 森林資源の減少に一定の歯止めがかかったのは、主要なエネルギー源が木材から石炭へと転換したためと考えられる。
- 気候変動に対する国際的な関心の高まりを背景に、デ=レーケのような技師が外国から招かれ、森林や河川の保全を進めた。
- 明治政府が近代産業の育成を進める中で、生糸の生産が拡大し、そのほとんどが国内で消費された。
- 日本における森林破壊は、明治維新の後に始まり、森林や河川の保全の必要性を政府に認識させたと考えられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
近代日本の森林や河川の保全についての問題です。
正しい選択肢です。
明治期の産業革命の過程で、主要なエネルギー源は木材から石炭へと転換しました。これにより、燃焼用の木材の需要が低下して生産量が落ち、森林資源の減少に歯止めがかけられました。
誤った選択肢です。
気候変動に対する国際的な関心が高まったのは、主に20世紀後半以降です。
誤った選択肢です。
生糸は幕末以来の最大の輸出品です。「そのほとんどが国内で消費された」のは適当ではありません。
誤った選択肢です。
レポート2には、「日本では江戸時代以来、森林の伐採が進み、各地ではげ山が見られた。」とあります。明治維新の後とは時期が異なるため、この選択肢は誤りです。
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02
日本における江戸時代以降の森林や河川の保全に関する問題です。
正しい
明治期の産業革命は石炭が主力であったので、この記述は正しいといえます。
誤り
デ=レーケはもともと日本に在住しており、招かれたわけではありません。
誤り
生糸は幕末以来、日本の最大の輸出品であり、国内での消費量がほとんどだったわけではありません。
誤り
日本における森林破壊は江戸時代から進んでいます。
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03
森林や河川の保全に関する問題です。
正しい選択肢です。
1900年頃から、森林資源の減少に一定の歯止めがかけられました。
気候変動に対する国際的な関心の高まりは、1992年の国連気候変動枠組条約の採択以降の動きなので、この文章は誤りです。
明治時代、生糸は日本の最大の輸出品でした。国内で消費されたのは2-3割で、大部分が輸出されていました。
この文章は誤りです。
「日本では江戸時代以来、森林の伐採が進み、各地ではげ山が見られた。」と書かれているので、この文章は誤りです。
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