共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問47 (歴史総合,日本史探究(第3問) 問2)
問題文
先生:図は、ある事件を題材にして描かれた絵巻物の一場面です。この事件の推移を整理した表も参考にしながら、どのような事件について描かれたものかを考えてみましょう。
マヤ:図中の一行はどのような人たちなのでしょうか。
先生:( ア )に着目すると、この一行は検非違使だと推測できます。
マヤ:検非違使は( イ )でしたね。
先生:そうです。もともと律令制では五衛府などが犯人の逮捕にあたっていましたが、この時期には検非違使が担当していました。
ヒデ:そうか。図は伴善男を捕らえにきた場面なんですね。
表 『日本三代実録』に記された事件関係記事
月日 内容
閏 3月10日 応天門に火がつき、それに連なる建物にも延焼した。
8月3日 伴善男らが応天門を焼いたとの通報があった。
8月7日 勘解由使の役所において、伴善男の取調べが行われた。
8月19日 太政大臣に命じて、天下の政治を摂(と)らせた。
9月22日 伴善男や共謀した者たちが流刑に処された。
マヤ:ところで、a 表中の太政大臣は、この事件に関わった藤原氏の人物で、他の政争にも関係していますね。
ヒデ:古代の政争は、政治の転換につながることも多いですよね。
先生:なるほど。ちなみにb 二人が重要と考える古代の出来事は何ですか。
下線部aに関連して、この事件に関わった藤原氏の人物の説明あ・いと、その人物が関係した他の政争X・Yとについて、最も適当なものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
藤原氏の人物の説明
あ 二つの律令の編纂(へんさん)に関わり、天皇の政治を支えた。
い 幼少で即位した天皇の外祖父として、政治の実権を握った。
その人物が関係した他の政争
X 橘氏や伴氏の人物が処罰され、新たな皇太子が立てられた。
Y 宇多天皇に重用された人物が、策謀により大宰府に左遷された。
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問題
共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問47(歴史総合,日本史探究(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
先生:図は、ある事件を題材にして描かれた絵巻物の一場面です。この事件の推移を整理した表も参考にしながら、どのような事件について描かれたものかを考えてみましょう。
マヤ:図中の一行はどのような人たちなのでしょうか。
先生:( ア )に着目すると、この一行は検非違使だと推測できます。
マヤ:検非違使は( イ )でしたね。
先生:そうです。もともと律令制では五衛府などが犯人の逮捕にあたっていましたが、この時期には検非違使が担当していました。
ヒデ:そうか。図は伴善男を捕らえにきた場面なんですね。
表 『日本三代実録』に記された事件関係記事
月日 内容
閏 3月10日 応天門に火がつき、それに連なる建物にも延焼した。
8月3日 伴善男らが応天門を焼いたとの通報があった。
8月7日 勘解由使の役所において、伴善男の取調べが行われた。
8月19日 太政大臣に命じて、天下の政治を摂(と)らせた。
9月22日 伴善男や共謀した者たちが流刑に処された。
マヤ:ところで、a 表中の太政大臣は、この事件に関わった藤原氏の人物で、他の政争にも関係していますね。
ヒデ:古代の政争は、政治の転換につながることも多いですよね。
先生:なるほど。ちなみにb 二人が重要と考える古代の出来事は何ですか。
下線部aに関連して、この事件に関わった藤原氏の人物の説明あ・いと、その人物が関係した他の政争X・Yとについて、最も適当なものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
藤原氏の人物の説明
あ 二つの律令の編纂(へんさん)に関わり、天皇の政治を支えた。
い 幼少で即位した天皇の外祖父として、政治の実権を握った。
その人物が関係した他の政争
X 橘氏や伴氏の人物が処罰され、新たな皇太子が立てられた。
Y 宇多天皇に重用された人物が、策謀により大宰府に左遷された。
- あ — X
- あ — Y
- い — X
- い — Y
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この過去問の解説 (3件)
01
正しい組み合わせは い―X です。
あ 二つの律令の編纂(へんさん)に関わり、天皇の政治を支えた。
誤りです。
この文章は、大宝律令と養老律令の編纂に関わった、藤原不比等を指しています。問題の「この事件」とは応天門の変(866年)のことで、藤原不比等は関りがありません。
い 幼少で即位した天皇の外祖父となって、政治の実権を握った。
正しい選択肢です。
この文章は、問題文中の「この事件」である応天門の変に関与した、藤原良房を指しています。「幼少で即位した天皇」とは清和天皇を指しており、藤原良房はその外戚として権力を持ちました。
X 橘氏や伴氏の人物が処罰され、新たな皇太子が立てられた。
正しい選択肢です。
この文章は、承和の変(842年)について説明したものです。承和の変では橘逸勢や伴健岑らが処罰され、道康親王(後の文徳天皇)が皇太子に立てられました。藤原良房はこの事件を通じて、自らの政治的地位の確立を図りました。
Y 宇多天皇に重用された人物が、策謀により大宰府に左遷された。
誤りです。
この文章は、菅原道真が左遷された事件を指しています。この事件に関わったのは、藤原良房ではなく藤原時平であるため、誤りとなります。
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02
『日本三代実録』に記された事件関係記事に関する問題です。
あ:誤り
二つの律令の編纂に関わったのは藤原不比等です。
い:正しい
この事件とは「応天門の変(866年)」のことを指します。
当時の太政大臣の藤原良房が関与しており、外戚として摂政・関白の地位を独占しました。
X:正しい
842年に起こった承和の変について記述されています。
伴健岑や橘逸勢らが謀反を企てたとして処罰され、道康親王が皇太子となりました。
権力の確立を図った良房の陰謀だといわれています。
Y:誤り
901年に起こった昌泰の変について記述されています。
これにより菅原道真が斉世親王即位の陰謀ありと讒言され、大宰府へ左遷されました。
以上のことから、最も適当な組合せは「い-X」となります。
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03
応天門の変は、866年の出来事です。当時の太政大臣は藤原良房です。
い 幼少で即位した天皇の外祖父として、政治の実権を握った。 に相当します。
858年に幼少で即位した天皇は、清和天皇です。
あ 二つの律令の編纂(へんさん)に関わり、天皇の政治を支えた。 は、藤原不比等に関する記述です。
大宝律令と養老律令が、当てはまります。
その人物が関係した他の政争
X 橘氏や伴氏の人物が処罰され、新たな皇太子が立てられた。 に相当します。
842年の承和の変に関する記述です。伴健岑と橘逸勢が処罰され、恒貞親王に代わって道康親王(後の文徳天皇)が皇太子に立てられました。
Y 宇多天皇に重用された人物が、策謀により大宰府に左遷された。 は、菅原道真に関する記述です。
よって、正解は い — X になります。
誤った選択肢です。
誤った選択肢です。
正しい選択肢です。
誤った選択肢です。
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