共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問59 (歴史総合,日本史探究(第5問) 問3)

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問題

共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問59(歴史総合,日本史探究(第5問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

教科書に掲載された天守の写真に魅了されたマチさんのグループは、近世の城郭に着目して調べてみることにした。マチさんたちが作成したノートを読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

ノート
近世の城郭の主な特徴
・巨大な石垣が築かれ、何重もの堀がめぐらされていた。
・天守は、領主の威光・権威を広く示した。
・各地の城下町は都市として発展した。

気付いたこと
・近世の城郭が誕生した背景には、a 中世から近世へ移行する時期の政治や社会の変化があった。
・安土城や大坂城は、b 桃山文化を代表する建築物だった。
・c 江戸幕府は、大名の城郭を統制して、その軍事力を抑えようとした。

下線部cに関連して、マチさんたちは1615年の資料を見つけ、その性格を考察した。さらに、資料から読み取れる内容に関わる別の資料を見つけた。資料の性格を説明した文あ・いと、資料から読み取れる内容に関わる別の資料X・Yとについて、最も適当なものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

資料  大名家に伝来した文書
上様の御城々、又御譜代衆(注1)の城ばかり御残しなされ、そのほか日本国の城、一つも残さず御割りなさるべしとも申し候。又、所によりぬし(注2)により、一つずつは御残しなさるとも申し候。又、かいもく(注3)雑説(注4)も知れず候事。
(『綿考輯録』)
(注1)御譜代衆:譜代大名のこと。  (注2)ぬし:領主のこと。
(注3)かいもく(皆目):全く。  (注4)雑説:様々なうわさ。

資料の性格
あ  資料は、大名に対して出された幕府の法令だと考えられる。
い  資料は、大名が入手した伝聞情報を記したものだと考えられる。

資料から読み取れる内容に関わる別の資料
X  諸国の居城、修補をなすと雖(いえど)も必ず言上すべし。況(いわん)や新儀の構営、堅く停止(ちょうじ)せしむる事。
Y  貴殿御分国中、居城をば残し置かれ、そのほかの城は悉(ことごと)く破却あるべきの旨、上意に候。
  • あ — X
  • あ — Y
  • い — X
  • い — Y

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この過去問の解説 (2件)

01

江戸幕府による大名の城郭統制に関する問題です。

資料の性格

い  資料は、大名が入手した伝聞情報を記したものだと考えられる。 が正解になります。

城を残すことについて、様々なうわさがあると書かれています。

 

資料から読み取れる内容に関わる別の資料

Y  貴殿御分国中、居城をば残し置かれ、そのほかの城は悉(ことごと)く破却あるべきの旨、上意に候。 が正解になります。

1615年の一国一城令に関する記述です。

 

X  諸国の居城、修補をなすと雖(いえど)も必ず言上すべし。況(いわん)や新儀の構営、堅く停止(ちょうじ)せしむる事。

1615年の武家諸法度(元和令)第6条に関する記述です。

 

よって、正解は い — Y になります。

 

選択肢1. あ — X

誤った選択肢です。

選択肢2. あ — Y

誤った選択肢です。

選択肢3. い — X

誤った選択肢です。

選択肢4. い — Y

正しい選択肢です。

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02

江戸幕府の大名に対する姿勢に関する問題です。

 

あ:誤り

 

い:正しい

 

資料では「かいもく雑説も知れず候事」との記述があり、これは法令などではなく、伝聞情報と考えるのが正しいです。

 

X:武家諸法度(1615年)の一部

 

Y:一国一城令(1615年)

 

資料では「上様の御城々、又御譜代衆の城ばかり御残しなされ、そのほか日本国の城、一つも残さず御割りなさるべしとも申し候」との記述があることから、これは一国一城令の一部であることが分かります。

 

以上のことから、最も適当な組合せは「い-Y」となります。

 

 

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