共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問64 (歴史総合,日本史探究(第6問) 問3)

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問題

共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問64(歴史総合,日本史探究(第6問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

ミヅキさんとリョウさんは、近現代の日本における政治的リーダーシップについて考察することにした。次の会話を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

ミヅキ:首相がリーダーシップを発揮する場面といえば、私は外交を思い浮かべるな。a 1990年代以降に首相が関わった外交について調べてみると、首脳同士のやりとりによる重要な決定があったり、海外の首脳と並ぶ写真が見つかるね。首相がリーダーシップを発揮するにはどうすればいいんだろう?
リョウ:首相が強い権限を持つことが一つの方法なんじゃないかな。1990年代の政治・行政の改革もあって、55年体制の時期と2000年代以降とを比べると、首相と与党との力関係が変化しているよね。
ミヅキ:b 石橋湛山内閣の発足に関する風刺漫画(資料1)を見ると、中央にいる石橋に対して左右の二人(岸信介、池田勇人)が背伸びをして頭を並べようとしているのが分かるよ。
リョウ:どうして二人は背伸びをしているように描かれたんだろう。二人とも確か石橋内閣の閣僚になるよね。
ミヅキ:石橋首相をよそに岸と池田が競い合っている姿を描くことで、この党の内部対立の激しさを表現したんじゃないかな。二人より石橋の方が小柄に描かれているのは、首相の存在感の小ささを描こうとしたのかもしれないよ。
リョウ:そういえば政党内閣期を経て、戦前にc 軍部の政治的台頭を抑えられなかった反省から、戦後には首相の力が強くなったんじゃなかったっけ。
ミヅキ:d 戦前の首相だって力を振るった人もいたと思うよ。実際に力を振るえるかどうかは、首相を取り巻くその時々の環境も重要なんじゃないかな。

下線部cに関連して、首相と軍部の対立事例に関して述べた文Ⅰ~Ⅲについて、古いものから年代順に正しく配列したものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

Ⅰ  青年将校により複数の要人が暗殺された事件の後、軍部は政治的発言力を強め、新たに就任した首相に、軍部大臣現役武官制の復活や大幅な軍拡予算を認めさせた。
Ⅱ  対米開戦回避を目指した首相の案に陸軍が反対したため、首相は退陣に追い込まれ、後任首相には陸軍大臣が就任した。
Ⅲ  中国東北部で陸軍が鉄道線路を爆破して起こした軍事行動に対し、首相は不拡大方針を採ったが、陸軍はこれを無視して戦線を拡大し、中国東北部の主要地を占領した。
問題文の画像
  • Ⅰ — Ⅱ — Ⅲ
  • Ⅰ — Ⅲ — Ⅱ
  • Ⅱ — Ⅰ — Ⅲ
  • Ⅱ — Ⅲ — Ⅰ
  • Ⅲ — Ⅰ — Ⅱ
  • Ⅲ — Ⅱ — Ⅰ

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この過去問の解説 (2件)

01

Ⅰ  青年将校により複数の要人が暗殺された事件の後、軍部は政治的発言力を強め、新たに就任した首相に、軍部大臣現役武官制の復活や大幅な軍拡予算を認めさせた。

1936年の二・二六事件に関する記述です。岡田啓介に代わって広田弘毅が新たに首相に就任しました。

 

Ⅱ  対米開戦回避を目指した首相の案に陸軍が反対したため、首相は退陣に追い込まれ、後任首相には陸軍大臣が就任した。

1941年の東条英機首相就任に関する記述です。第3次近衛文麿内閣が総辞職しました。

 

Ⅲ  中国東北部で陸軍が鉄道線路を爆破して起こした軍事行動に対し、首相は不拡大方針を採ったが、陸軍はこれを無視して戦線を拡大し、中国東北部の主要地を占領した。

1931年の柳条湖事件に関する記述です。当時は第2次若槻禮次郎内閣でした。1932年には満州国が成立しました。

 

よって、正解は Ⅲ — Ⅰ — Ⅱ になります。

 

選択肢1. Ⅰ — Ⅱ — Ⅲ

誤った選択肢です。

選択肢2. Ⅰ — Ⅲ — Ⅱ

誤った選択肢です。

選択肢3. Ⅱ — Ⅰ — Ⅲ

誤った選択肢です。

選択肢4. Ⅱ — Ⅲ — Ⅰ

誤った選択肢です。

選択肢5. Ⅲ — Ⅰ — Ⅱ

正しい選択肢です。

選択肢6. Ⅲ — Ⅱ — Ⅰ

誤った選択肢です。

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02

20世紀前半に起こった歴史的事件に関する問題です。

 

Ⅰ:二・二六事件(1936年)

 

陸軍皇道派青年将校を中心とするクーデタです。

この事件で高橋是清蔵相らが殺害されました。

 

Ⅱ:近衛文麿首相の退陣(1940年代前半)

 

ここでいう首相とは第3次近衛内閣の近衛文麿のことです。

後任首相は東条英機でした。

 

Ⅲ:柳条湖事件(1931年)

 

関東軍が満鉄線路を奉天郊外の柳条湖で爆破した事件です。

これがのちの満州事変に発展しました。

 

以上のことから、古いものから年代順に並べると「Ⅲ→Ⅰ→Ⅱ」となります。

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