共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問95 (地理総合,地理探究(第6問) 問4)
問題文
様々な自然的・社会的背景により水資源問題の様相は地域によって異なる。次の図4は、三つの河川の流域を含む国々について、水資源の国外依存度を国別に示したものである。図4に関することがらについて述べた文章中の下線部①~④のうちから、適当でないものを一つ選べ。
図4中の水資源の国外依存度は、自国で消費する水資源について、どれほど国外に依存しているのかを示した割合である。水資源の国外依存度は、流域内の各国で差がみられ、①いずれの流域でも依存度が70%以上の国から30%未満の国まで混在している。また、②流域と国土の重複が小さい国では、水資源の国外依存度が高い傾向にある。
このような国際河川流域では、国際問題も発生している。例えば、ドナウ川では、途中に設置された水力発電所によって、河口にある湿地への影響が危惧されている。メコン川では、③上流での灌漑(かんがい)や水力発電における用水の需要が高まっており、下流の農業に制約が生じている。ナイル川では、④上流の国における水資源活用が、下流の国における水供給量の減少につながることにより対立が生じた。近年では、国際河川流域国の間で協定などが結ばれ、解決に向けての動きがみられるところもある。
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問題
共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問95(地理総合,地理探究(第6問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
様々な自然的・社会的背景により水資源問題の様相は地域によって異なる。次の図4は、三つの河川の流域を含む国々について、水資源の国外依存度を国別に示したものである。図4に関することがらについて述べた文章中の下線部①~④のうちから、適当でないものを一つ選べ。
図4中の水資源の国外依存度は、自国で消費する水資源について、どれほど国外に依存しているのかを示した割合である。水資源の国外依存度は、流域内の各国で差がみられ、①いずれの流域でも依存度が70%以上の国から30%未満の国まで混在している。また、②流域と国土の重複が小さい国では、水資源の国外依存度が高い傾向にある。
このような国際河川流域では、国際問題も発生している。例えば、ドナウ川では、途中に設置された水力発電所によって、河口にある湿地への影響が危惧されている。メコン川では、③上流での灌漑(かんがい)や水力発電における用水の需要が高まっており、下流の農業に制約が生じている。ナイル川では、④上流の国における水資源活用が、下流の国における水供給量の減少につながることにより対立が生じた。近年では、国際河川流域国の間で協定などが結ばれ、解決に向けての動きがみられるところもある。
- ①
- ②
- ③
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この過去問の解説 (2件)
01
国際河川であるドナウ川、ナイル川、メコン川の流域に関する問題です。
いずれの流域でも依存度が70%以上の国から30%未満の国まで混在している
正しい文章です。
選択肢としては誤りです。
流域と国土の重複が小さい国では、水資源の国外依存度が高い傾向にある
ドナウ川流域のポーランド・ナイル川流域のコンゴ民主共和国など、流域と国土の重複が小さい国では水資源の国外依存度が低い傾向にあるので、この文章は誤りです。
選択肢としては正解です。
上流での灌漑(かんがい)や水力発電における用水の需要が高まっており
正しい文章です。
中国で、急速に巨大水力発電の開発が進んでいます。
選択肢としては誤りです。
上流の国における水資源活用が、下流の国における水供給量の減少につながる
正しい文章です。
上流国のエチオピアでは巨大ダムの建設が進んでいて、下流国であるエジプト・スーダンと対立しています。
選択肢としては誤りです。
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02
図4を見ると、国土のうちドナウ川・ナイル川・メコン川の流域に含まれる範囲が小さい国でも、水資源の国外依存度が30%未満の国がいくつもあります。
図4では、ドナウ川、ナイル川、メコン川のいずれの流域にも、水資源の国外依存度が高い国と低い国の両方がみられます。
国際河川では、国によって川の上流・下流の位置や降水量、自国内で得られる水の量などが異なるため、国外への依存度にも大きな差が生まれます。
誤りです。
図4では、国土のごく一部だけが対象河川の流域に含まれる国でも、水資源の国外依存度が30%未満となっている例があります。
たとえば、ドナウ川流域に一部が含まれるイタリアやポーランド、メコン川流域の中国やミャンマーなどです。
水資源の国外依存度は、単に「その川の流域が国土のどれくらいを占めているか」だけで決まるものではありません。
国内の降水量やほかの河川・地下水などから得られる水資源も関係します。
メコン川の上流では、農業用の灌漑や水力発電のためにダムなどが整備されています。
上流で取水したりダムに水をためたりすると、時期によっては下流へ流れる水の量が減ることがあります。
その結果、下流のカンボジアやベトナムなどで農業用水が不足したり、メコンデルタで塩水が入り込みやすくなったりする問題につながります。
ナイル川では、上流側の国でダムを建設したり水を利用したりすると、下流側へ流れる水量に影響する可能性があります。
特に下流に位置するエジプトでは、乾燥した気候のため生活や農業でナイル川の水に大きく依存しています。そのため、上流国による水資源の開発は、流域国どうしの対立につながることがあります。
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